スリマル
もっと肥満症を知るなら

抗肥満薬とは|種類・作用・対象を一覧で解説【2026年版】

抗肥満薬(肥満症治療薬)の種類を一覧で整理。GLP-1受容体作動薬やGLP-1/GIP受容体作動薬の作用・適応・副作用、自由診療での費用までわかりやすく解説します。

医療監修

肥満症・代謝疾患領域の医療情報について、医療ガイドラインおよび医学論文を参考に編集しています。

本記事は肥満症治療に関する医療情報を提供するものです。GLP-1受容体作動薬などの薬剤には副作用やリスクがあります。治療効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。詳細は医師にご相談ください。

公開日: 2026-06-26

抗肥満薬とは:結論

抗肥満薬とは、医師の診断に基づく肥満症に対して、減量を医学的に補助する目的で用いられる処方薬の総称です。日本ではGLP-1受容体作動薬やGLP-1/GIP受容体作動薬が肥満症治療薬として承認されています。

抗肥満薬とは、医師の診断に基づく肥満症に対して、減量を医学的に補助する目的で用いられる処方薬の総称です。日本ではGLP-1受容体作動薬やGLP-1/GIP受容体作動薬が肥満症治療薬として承認されています。

抗肥満薬は、食欲や満腹感に関わるホルモンの働きを利用して食事量を抑えやすくする薬剤です。あくまで食事療法・運動療法と併用して用いるものであり、薬だけで完結する治療ではありません。また、美容・痩身目的ではなく、医師の診断に基づく「肥満症」に対して処方されます。効果には個人差があり、副作用もあるため、必ず医師の診察・管理のもとで使用してください。

肥満症治療の全体像は肥満症の治療法、対象や流れは肥満症のオンライン診療とはもあわせてご覧ください。

「肥満」と「肥満症」は別概念

抗肥満薬の対象は「肥満」ではなく「肥満症」です。肥満症は、肥満(BMI≥25)に加え、健康障害を合併するか合併が予測され、医学的に減量を必要とする病態を指します。

抗肥満薬の対象は「肥満」ではなく「肥満症」です。肥満症は、肥満(BMI≥25)に加え、健康障害を合併するか合併が予測され、医学的に減量を必要とする病態を指します。

日本肥満学会の定義では、両者は明確に区別されます。

  • 肥満: 脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積し、BMI が 25 以上の状態
  • 肥満症: 肥満があり、肥満に起因・関連する健康障害(高血圧・糖尿病・脂質異常症など)を合併、またはその合併が予測され、医学的に減量を必要とする病態(疾患)

抗肥満薬は美容目的のダイエット薬ではなく、この肥満症という疾患に対する治療薬です。詳しくは肥満と肥満症の違いで解説しています。

抗肥満薬の主な種類

現在、肥満症治療薬として注目されるのはインクレチン関連薬(GLP-1受容体作動薬・GLP-1/GIP受容体作動薬)です。作用する受容体の種類によって特徴が異なります。

現在、肥満症治療薬として注目されるのはインクレチン関連薬(GLP-1受容体作動薬・GLP-1/GIP受容体作動薬)です。作用する受容体の種類によって特徴が異なります。

分類代表的な成分主な作用
GLP-1受容体作動薬セマグルチド(ウゴービ)食欲抑制・満腹感の延長
GLP-1/GIP受容体作動薬チルゼパチド(ゼップバウンド)GLP-1に加えGIPにも作用し、食欲抑制・代謝調節

スリマルで肥満症の自由診療として取り扱うのは、ウゴービ(セマグルチド)ゼップバウンド(チルゼパチド)です。

GLP-1受容体作動薬(セマグルチド/ウゴービ)

GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は、食後に小腸から分泌され、食欲を抑え満腹感を持続させるホルモンです。ウゴービ(セマグルチド)はこのGLP-1の働きを模倣する薬で、週1回の皮下注射により食事量を抑えやすくします。詳細はウゴービの効果と使い方ウゴービの副作用をご覧ください。

GLP-1/GIP受容体作動薬(チルゼパチド/ゼップバウンド)

ゼップバウンド(チルゼパチド)は、GLP-1受容体に加えてGIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)受容体にも作用するデュアル作動薬です。臨床試験では高い体重減少率が報告されています(効果には個人差があります)。詳細はゼップバウンドの効果をご覧ください。

両剤の違いはゼップバウンド vs ウゴービ、成分レベルの違いはセマグルチドとチルゼパチドの違いで詳しく比較しています。

食欲抑制薬(マジンドール/サノレックス®)

日本では、GLP-1関連薬より前から承認されている食欲抑制薬としてマジンドール(商品名サノレックス®)があります。中枢に作用して食欲を抑える内服薬で、高度肥満症(BMIが高い一定の基準を満たす場合)を対象に保険適用されますが、連続使用期間が原則3ヶ月までと限られ、依存性などの観点から使用に注意が必要な薬剤です。スリマルでは取り扱っておらず、使用には専門的な管理が必要です。

漢方薬の位置づけ

防風通聖散などの漢方薬が、体質や状態に応じて肥満に関連して用いられることがあります。ただし、抗肥満薬(GLP-1関連薬)とは作用の仕組みも位置づけも異なります。漢方薬とGLP-1薬の違いはGLP-1薬と漢方薬の違いで解説しています。

どの薬が選ばれるか(比較の考え方)

「どれが一番効くか」は一律には決まりません。臨床試験での体重減少率は薬剤により傾向の差がありますが、合併症・副作用への反応・継続のしやすさなどを踏まえ、医師が個別に判断します。

「どれが一番効くか」は一律には決まりません。臨床試験での体重減少率は薬剤により傾向の差がありますが、合併症・副作用への反応・継続のしやすさなどを踏まえ、医師が個別に判断します。

臨床試験の平均値では、GLP-1/GIP受容体作動薬(チルゼパチド)がGLP-1受容体作動薬(セマグルチド)より高い体重減少率を示す傾向が報告されています(効果には個人差があります)。ただし、効果の大きさだけでなく、副作用の出方や治療を継続できるかどうかも重要です。成分レベルの違いはセマグルチドとチルゼパチドの違いをご覧ください。

糖尿病治療薬との違い(混同に注意)

リベルサス・オゼンピック・マンジャロなどは2型糖尿病の治療薬であり、日本では肥満症の適応で承認されていません。同じ成分でも「肥満症の適応がある薬」と「糖尿病の適応の薬」は区別が必要です。

リベルサス・オゼンピック・マンジャロなどは2型糖尿病の治療薬であり、日本では肥満症の適応で承認されていません。同じ成分でも「肥満症の適応がある薬」と「糖尿病の適応の薬」は区別が必要です。

  • リベルサス(経口セマグルチド)・オゼンピック(セマグルチド注射): 2型糖尿病薬。セマグルチドという成分はウゴービと共通だが、製剤・承認適応が異なる
  • マンジャロ(チルゼパチド): 2型糖尿病薬。成分はゼップバウンドと共通だが、承認適応が異なる

スリマルではこれらの糖尿病薬は取り扱っていません。詳しくはリベルサスとウゴービの違いオゼンピックとウゴービの違いマンジャロとゼップバウンドの違いをご覧ください。

抗肥満薬の主な副作用

最も多いのは吐き気・下痢・便秘などの消化器症状です。投与初期や増量時に起こりやすく、段階的な増量で軽減する傾向があります。必ず医師の管理のもとで使用してください。

最も多いのは吐き気・下痢・便秘などの消化器症状です。投与初期や増量時に起こりやすく、段階的な増量で軽減する傾向があります。必ず医師の管理のもとで使用してください。

  • 吐き気・嘔吐(最も多い)
  • 下痢・便秘・腹部膨満感
  • まれに急性膵炎・胆石などの重篤な副作用

膵炎や甲状腺疾患の既往がある方、甲状腺髄様癌の既往・家族歴がある方、多発性内分泌腫瘍症2型の方などは使用できません。副作用が出た場合は速やかに医師に相談してください。副作用の詳細はウゴービの副作用ゼップバウンドの副作用を参照してください。

受診・相談の目安

自己判断で市販薬や個人輸入の薬に頼るのではなく、BMIや健康障害の有無を医師に評価してもらうことが大切です。次のような方は一度医師に相談することを検討してください。

自己判断で市販薬や個人輸入の薬に頼るのではなく、BMIや健康障害の有無を医師に評価してもらうことが大切です。次のような方は一度医師に相談することを検討してください。

  • BMIが27以上で、減量に取り組んでも改善が難しい
  • 高血圧・糖尿病・脂質異常症など、肥満に関連する健康障害を指摘されている
  • 健康診断で体重・血糖・脂質などの数値に指摘がある
  • 自己流のダイエットでリバウンドを繰り返している

肥満症は医学的な治療の対象となる病気です。受診の流れは肥満症のオンライン診療とはをご覧ください。

処方の対象と対象外

スリマルで処方を受けられるのは、20歳以上・BMI 27以上で、医師の診断により肥満症に該当する方です。美容・痩身目的の方や20歳未満、BMI 27未満の方は対象外です。

スリマルで処方を受けられるのは、20歳以上・BMI 27以上で、医師の診断により肥満症に該当する方です。美容・痩身目的の方や20歳未満、BMI 27未満の方は対象外です。

以下に該当する方は処方対象外となります。

  • 20歳未満の方
  • BMI 27 未満の方(初診時)
  • 美容目的・ダイエット目的の方
  • 一部の糖尿病用薬剤(ビグアナイド系、SU剤、DPP-4阻害剤、SGLT2阻害剤、インスリン製剤等)を使用中の方

妊娠の可能性・授乳中・心臓病・脳卒中・腎臓病の既往などがある方は、オンライン診察時に医師が処方可否を慎重に判断します。

費用(自由診療)

スリマルは肥満症の自由診療(全額自己負担)としてオンライン診療でウゴービ・ゼップバウンドを処方しています。保険適用外で、診察料・配送料は一律無料です。

スリマルは肥満症の自由診療(全額自己負担)としてオンライン診療でウゴービ・ゼップバウンドを処方しています。保険適用外で、診察料・配送料は一律無料です。

薬剤用量料金(税込・1ヶ月分)
ウゴービ0.25mg¥19,800
ウゴービ0.5mg¥31,900
ウゴービ1.0mg¥50,996
ゼップバウンド2.5mg¥36,410
ゼップバウンド5mg¥55,435

※ 全用量・最新の料金はスリマル料金ページをご確認ください。自由診療のため保険適用外・全額自己負担となります。費用の考え方は肥満症治療薬の費用まとめもご参照ください。

まとめ

自分が抗肥満薬の対象になるか知りたい方は、まず医師にご相談ください。

  • 抗肥満薬は医師の診断に基づく肥満症に対する治療薬で、美容目的の薬ではない
  • 日本ではGLP-1受容体作動薬(ウゴービ)・GLP-1/GIP受容体作動薬(ゼップバウンド)が肥満症治療薬として承認されている
  • リベルサス・オゼンピック・マンジャロは2型糖尿病薬で、肥満症の適応はない
  • 食事療法・運動療法との併用が前提で、副作用もあるため医師の管理が必須

自分が抗肥満薬の対象になるか知りたい方は、まず医師にご相談ください。

参考文献

参考文献

「どうしても体重を減らない」と悩んでいませんか?

「治療を始めるべきか」「専門医に相談したいが、どの病院へ行けばよいのか」など、不安な気持ちを抱えていませんか?
症状が急に悪化したり、不安になったりしたときに、すぐに医師に相談できるよう、スリマルを利用して、治療への一歩を踏み出しましょう。

LINEで相談する