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ウゴービの効果はどのくらい?STEP試験データと適応・副作用を解説

医師の診断に基づく肥満症(BMI27以上)の方へ。ウゴービの効果をSTEP 1試験(68週で平均14.9%減、個人差あり)などのデータで解説し、体重推移・副作用・対象条件を整理しました。治療をご検討の方は医師にご相談ください。

医療監修

肥満症・代謝疾患領域の医療情報について、医療ガイドラインおよび医学論文を参考に編集しています。

本記事は肥満症治療に関する医療情報を提供するものです。GLP-1受容体作動薬などの薬剤には副作用やリスクがあります。治療効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。詳細は医師にご相談ください。

公開日: 2026-04-15

最終更新日: 2026-10-27

ウゴービの効果とは?なぜ体重が減るのか仕組みを解説

ウゴービの有効成分はセマグルチドです。これは「GLP-1受容体作動薬」というカテゴリに属する処方薬です。

GLP-1受容体作動薬とは何か?

GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)とは、食事をとったときに小腸から分泌されるホルモンのことです。

GLP-1が受容体に結合すると、次の3つの反応が起こります。

  1. インスリン分泌を促進 :血糖値の上昇を抑える
  2. 胃の動きを遅らせる :食べた後の満腹感が長く続く
  3. 脳の食欲中枢に作用 :食欲を抑えるはたらきがある(感じ方には個人差があります)

薬は治療の一部です。医師の管理のもと、生活習慣の改善とあわせて使うものである点に注意してください。薬剤の全体像はウゴービとは?効果・使い方・処方の流れもあわせて確認してください。

天然のGLP-1との違いは?

食事で分泌される天然のGLP-1は、体内で短時間で分解されてしまいます。

しかしウゴービのセマグルチドは、アルブミン(血液中のタンパク質)と結合する構造に改良されています。そのため、体内での半減期が約1週間 です。週1回の自己皮下注射で持続的な効果が期待できる仕組みです(出典:ウゴービ添付文書/PMDA)。

研究段階の知見と承認された適応

日本でのウゴービの承認適応は、肥満症と、2026年6月に追加された「肝硬変を伴わない代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)」(中等度又は高度の線維化を有する場合に限る)です(出典:ウゴービ電子添文/PMDA)。スリマルでの処方対象は肥満症のみです。

ウゴービで何キロ痩せる?STEP試験の実データと個人差

肥満症治療薬としてのウゴービを検証したSTEP 1試験では、68週で平均14.9%の体重減少が報告されました(プラセボ群2.4%、個人差あり)。

STEP試験とは何か?

STEP試験(Semaglutide Treatment Effect in People with obesity)は、セマグルチドの肥満治療効果を検証した臨床試験シリーズです。

ノボ ノルディスク社が実施し、2021年に主要結果が発表されました。各試験の主要結果は以下の論文に基づきます。

  • STEP 1:Wilding JPH, et al. _N Engl J Med_ 2021;384:989-1002
  • STEP 2:Davies M, et al. _Lancet_ 2021;397:971-984
  • STEP 3:Wadden TA, et al. _JAMA_ 2021;325:1403-1413
  • STEP 4:Rubino D, et al. _JAMA_ 2021;325:1414-1425

STEP試験の主要結果

試験名対象介入内容平均体重減少率
STEP 1肥満(糖尿病なし)セマグルチド2.4mg+生活習慣指導−14.9%
STEP 2肥満+2型糖尿病セマグルチド2.4mg+生活習慣指導−9.6%
STEP 3肥満(糖尿病なし)セマグルチド2.4mg+集中的行動療法−16.0%
STEP 420週の導入期後に継続 vs プラセボ切替継続群 vs プラセボ切替群継続群で追加−7.9%

STEP 1が最も参照されやすい基準値です(個人差があります)。

糖尿病のない肥満の方がセマグルチド2.4mgを68週間(約1年4か月)使用した場合、平均で体重の14.9%減少 という結果でした。プラセボ(偽薬)群の平均は2.4%減で、推定差は約12.4ポイントでした(Wilding 2021)。

これは臨床試験での「平均値」であり、すべての利用者に同じ結果が起こるわけではありません。効果には個人差 があります。

STEP 1では、セマグルチド群の約32%が体重の20%以上 を減らした一方、10%未満の減少にとどまった人も約3割いました(Wilding 2021)。

「平均」だけでなく「分布」を知ることが、現実的な期待値を持つうえで重要です。効果実感が乏しい場合の見方はGLP-1はいつから効く?体重減少の目安で詳しく整理しています。

個人差に関わる要因

体重減少に差が出る主な要因は次のとおりです。

  • 糖尿病の有無 :2型糖尿病のある方を対象としたSTEP 2試験では−9.6%でした(Davies M, et al. Lancet 2021)。試験ごとに条件が異なるため単純比較はできません
  • 生活習慣との組み合わせ :集中的行動療法と併用したSTEP 3試験では−16.0%でした(Wadden TA, et al. _JAMA_ 2021)。試験ごとに条件が異なるため単純比較はできません

「自分は平均より少ないのでは?」と心配になるかもしれません。

減量幅だけで判断せず、血圧・血糖・脂質などの変化も含めて、医師と一緒に経過を確認することが大切です。

日本人での効果は?

日本人・韓国人を対象としたSTEP 6試験では、セマグルチド2.4mgで体重の13.2%減少 という結果が報告されています(出典:Kadowaki T, et al. _Lancet Diabetes Endocrinol_ 2022;10:193-206)。

欧米のSTEP 1(−14.9%)よりわずかに小さい数字です。試験ごとに対象や条件が異なるため単純比較はできません。ここでも結果には個人差があります 。

ウゴービを使えるのはどんな人?(適応・対象外条件)

ウゴービは肥満症の方に向けて承認された処方薬であり、誰でも使える薬ではありません。スリマルでの処方可否は、問診と医師のオンライン診察に基づいて判断されます。

スリマルで処方が検討できる方

  • 20歳以上
  • BMI 27 kg/m² 以上
  • 医師の診察で 肥満症 に該当すると判断された方

肥満症とは、肥満(BMI≥25)があり、肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、その合併が予測され、医学的に減量を必要とする病態です。健康障害には、2型糖尿病などの耐糖能障害・脂質異常症・高血圧・睡眠時無呼吸症候群などが含まれます(出典:肥満症診療ガイドライン2022/日本肥満学会)。「太っているからウゴービ」ではなく、「医師が肥満症と診断した上での治療選択肢」である点が重要です。

スリマルで処方を行わない方(自動判定対象)

スリマルの問診では、以下の方は自動的に処方対象外と判定されます。

  • 20歳未満の方
  • 初診時に BMI 27 未満の方
  • 美容目的・痩身ダイエット目的 の方
  • 糖尿病用薬剤(ビグアナイド系薬剤、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤、α-グルコシダーゼ阻害剤、チアゾリジン系薬剤、DPP-4阻害剤、SGLT2阻害剤、インスリン製剤 等)の処方を受けている方

医師が慎重に判断する条件

以下に該当する方は自動失格にはなりませんが、オンライン診察時に医師が処方可否や用量を慎重に判断します。

  • 授乳中の方
  • 心臓病・脳卒中・慢性腎臓病・貧血の既往がある方
  • 過去に GLP-1 製剤を使用した方(中止理由を含めて確認)
  • ワーファリン等のクマリン系薬剤、経口避妊薬を服用中の方
  • 血圧・コレステロール・血糖値の薬を服用中の方
  • 健康診断で C・D 判定の項目がある方
  • 習慣的喫煙のある方

なお、妊娠中・妊娠の可能性がある方には投与しません(ウゴービ電子添文 9.5)。

また、添付文書で定められた 禁忌 (本剤の成分に対する過敏症の既往、糖尿病性ケトアシドーシス・糖尿病性昏睡又は前昏睡・1型糖尿病、重症感染症・手術等の緊急の場合の2型糖尿病)に該当する方は使用できません。詳細はウゴービ添付文書を参照してください。

費用面で保険適用の可否が気になる方は、ウゴービの保険適用条件・施設基準を確認してください(スリマルは自由診療のみの提供です)。

ウゴービの効果はいつから出る?STEP 1試験の体重推移と増量スケジュール

STEP 1試験では、体重は投与開始から徐々に減少し、試験の後半にかけて減り方がゆるやかになり横ばいに近づきました(Wilding 2021)。変化を感じる時期やペースには個人差があります。

「いつ頃から変化を感じられるの?」は、治療を始める前に気になる点です。STEP 1試験のデータをもとに、体重推移の傾向を解説します。

投与スケジュールの基本

ウゴービは段階的に用量を増やす「漸増スケジュール」を採用しています。

週数投与量
第1〜4週0.25mg/週
第5〜8週0.5mg/週
第9〜12週1.0mg/週
第13〜16週1.7mg/週
第17週以降2.4mg/週(維持用量)

副作用(特に消化器症状)を抑えるために、この漸増が重要です。医師の指示に従わず自己判断で増量すると、副作用が強く出るリスクがあります。

STEP 1試験での体重推移

STEP 1試験の平均体重の推移をみると、セマグルチド群の体重は投与開始から徐々に減少し、試験の後半にかけて減り方がゆるやかになり、横ばいに近づいていきました(出典:Wilding JPH, et al. _N Engl J Med_ 2021;384:989-1002)。68週時点の平均は−14.9%でした。

これは集団の平均的な経過であり、体重の減り方やペースには個人差があります。同じ経過をたどることを保証するものではありません。また、増量の時期は吐き気・便秘などの消化器症状が出やすい時期でもあります。

「効果が出ない」と感じたら

添付文書では、肥満症の治療中は定期的に体重・血糖・血圧・脂質を確認し、3〜4ヶ月間投与しても改善傾向がみられない場合は、投与を中止することとされています(出典:ウゴービ電子添文/PMDA)。

全員に同じ効果が出るわけではありません。他の治療法への切り替えや、生活習慣の見直しを検討することも重要な選択肢です。

「効かないかもしれない」と一人で悩まず、医師に早めに相談しましょう。判断の参考にGLP-1はいつから効く?体重減少の目安もあわせてご覧ください。

ゼップバウンド・オゼンピックとの効果比較

ゼップバウンド(チルゼパチド)はGIP/GLP-1受容体作動薬で、日本で肥満症の治療薬として承認されています。オゼンピックはウゴービと同じセマグルチドを含む2型糖尿病治療薬で、肥満症の適応はありません。

3剤の基本情報比較

項目ウゴービゼップバウンドオゼンピック
有効成分セマグルチドチルゼパチドセマグルチド
作用機序GLP-1受容体作動GIP+GLP-1受容体作動GLP-1受容体作動
最大用量2.4mg/週15mg/週1mg/週
主な適応肥満症肥満症(2026年5月に中等症以上の閉塞性睡眠時無呼吸症候群を追加)2型糖尿病
投与方法皮下注射(週1回)皮下注射(週1回)皮下注射(週1回)
日本での承認2023年(肥満症)2024年(肥満症)2018年(2型糖尿病)

出典:各製剤の電子添文(PMDA)

※ オゼンピックは2型糖尿病治療薬 であり、肥満症の承認適応はありません。

体重減少効果の比較(公表データ)

試験名薬剤試験期間平均体重減少率
STEP 1セマグルチド 2.4mg68週−14.9%
SURMOUNT-1チルゼパチド 15mg72週−20.9%
SURMOUNT-5(直接比較)チルゼパチド vs セマグルチド72週チルゼパチド−20.2% / セマグルチド−13.7%

ゼップバウンドの有効成分チルゼパチドは、GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)とGLP-1の2つの受容体に同時に作用します。この二重作用が、より大きな体重減少を示した一因と考えられています(出典:Jastreboff AM, et al. _N Engl J Med_ 2022;387:205-216 / Aronne LJ, et al. _N Engl J Med_ 2025)。

ただし、副作用の出方や継続性、費用には差があり、「効果の大きさ=最適な薬」とは限りません 。結果はいずれも臨床試験の平均値で、個人差 があります。

どちらを選ぶべきかは医師と相談を

薬剤の選択は以下のような要素を総合的に判断する必要があります。

  • 既往歴(消化器疾患、膵炎、胆嚢疾患など)
  • 併用薬の有無
  • 副作用への耐性
  • 費用と継続可能性
  • 治療目標(減量幅・期間)

ウェブ上の情報だけで自己判断せず、オンライン診察で医師に相談 することが大切です。

効果と副作用はどう考える?

ウゴービは「効くから良い薬」ではなく、「効果と副作用の両方を理解したうえで医師の管理下で使う薬」です。効果データだけを切り取って判断しないことが大切です。

主な副作用(添付文書より)

ウゴービの主な副作用は消化器症状です(出典:ウゴービ添付文書/PMDA)。

  • 悪心(吐き気) :最も頻度が高い。漸増期や増量直後に出やすい
  • 下痢
  • 便秘
  • 嘔吐
  • 腹痛・腹部不快感
  • 消化不良・胃食道逆流
  • 頭痛・倦怠感
  • 注射部位反応

多くの副作用は用量を段階的に増やすことで軽減されますが、症状が強い場合は自己判断で対処せず、医師に連絡 してください。副作用全般はウゴービの副作用一覧と対処法で詳しく整理しています。

重大な副作用

頻度は低いものの、以下の重大な副作用が報告されています。

  • 急性膵炎 :強い腹痛・嘔吐が持続する場合は直ちに医療機関へ
  • 低血糖 :糖尿病治療薬と併用している場合に注意
  • 胆嚢炎・胆管炎・胆汁うっ滞性黄疸
  • イレウス

これらは添付文書に基づく情報です。詳細はウゴービ添付文書を確認してください。

禁忌と、慎重な判断が必要な場合

添付文書では、次に該当する方は使用できない(禁忌)とされています。

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
  • 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の方
  • 重症感染症、手術等の緊急の場合の2型糖尿病の方

また、次に該当する方は、医師が使用の可否を慎重に判断します。

  • 授乳中の方
  • 急性膵炎の既往がある方
  • 重度の胃腸障害がある方

妊娠中・妊娠の可能性がある方には投与しません(ウゴービ電子添文 9.5)。

該当する可能性がある方は、オンライン診察時に必ず医師へ申告してください。

効果を維持するには?

ウゴービは「やめたら終わり」の薬ではなく、「中止後の体重変化」と「生活習慣の組み合わせ」をどう設計するかが結果を左右します。

中止後のリバウンドに関するエビデンス

STEP 4試験では、20週時点までセマグルチドを使用した参加者を「継続群」と「プラセボ切替群」に分け、その後48週の体重変化を比較しました。継続群は追加で約−7.9% の減量を示した一方、プラセボ切替群は約+6.9% の体重戻りが確認されています(出典:Rubino D, et al. _JAMA_ 2021;325:1414-1425)。

つまり、投与を中止すると体重が再び増加しやすいことが示されています。自己判断で中止する前に、必ず医師に相談してください。リバウンドの構造についてはGLP-1をやめるとリバウンドする?で詳しく解説しています。

治療中に意識したい生活習慣

集中的行動療法と併用したSTEP 3試験では−16.0% でした(Wadden TA, et al. _JAMA_ 2021)。試験ごとに条件が異なるため単純比較はできませんが、STEP試験はいずれも生活習慣指導と併用して行われています。治療中は、医師と相談しながら次のような生活習慣を意識しましょう。

  • たんぱく質を意識した食事(筋肉量の維持)
  • 体調に合わせた無理のない身体活動(運動量は医師と相談)
  • 規則的な睡眠と十分な水分摂取
  • 体重・食事の記録(セルフモニタリング)

定期的な医師の確認が必要な理由

ウゴービの治療では、以下の観点で定期的な医師の確認 が必要です。

  • 体重・腹囲・血圧・血糖・脂質などの推移
  • 消化器症状・倦怠感などの副作用
  • 用量の維持/減量/中止の判断
  • 併用薬との相互作用の見直し

スリマルでも、医師の管理のもとで治療を続けます。

ご検討中の方は医師にご相談ください

ウゴービの効果は臨床試験で示されていますが、実際の結果は個人差が大きく 、副作用や禁忌の有無、生活習慣との組み合わせによっても変わります。

スリマルでは、Zoomを使ったオンライン診療 で医師があなたの状態を確認し、ウゴービ/ゼップバウンドが適応となるかを判断します(自由診療 のため保険適用外・全額自己負担、登録はLINE)。診察料・配送料は無料、処方は1ヶ月分ごとです(料金は料金ページをご確認ください)。

「自分は対象になるのか知りたい」「副作用が不安」という方も、まずは医師に相談することから始めてみてください。

臨床試験で示された数値は集団の平均値であり、効果には個人差 があります。

免責事項

本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。治療の適応は個別の診察により判断されます。効果・副作用には個人差があります。気になる症状や治療をご検討の方は、必ず医師にご相談ください。

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症状が急に悪化したり、不安になったりしたときに、すぐに医師に相談できるよう、スリマルを利用して、治療への一歩を踏み出しましょう。

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