肥満、とくに内臓脂肪の蓄積は、血液中の脂質バランスを崩す最大の生活習慣要因のひとつです。
脂質異常症とは、血液中のLDLコレステロール(いわゆる悪玉)や中性脂肪が多すぎる、あるいはHDLコレステロール(善玉)が少なすぎる状態を指します。肥満があると、この3つの数値が同時に悪い方向へ動きやすくなります。理由は、脂肪細胞が単なるエネルギーの貯蔵庫ではなく、さまざまな物質を出し入れする「働く組織」だからです。とくに内臓のまわりにつく内臓脂肪は活動が活発で、増えすぎると全身の代謝に影響を及ぼします。
「太っているだけ」と軽く見られがちですが、体重の増加は数値の乱れと地続きです。あなたの脂質異常症の背景に肥満があるなら、脂質だけを薬で抑えるより、原因である体重にアプローチする方が根本的です。肥満そのものの成り立ちについては、肥満の原因をわかりやすく整理した記事もあわせて読むと理解が深まります。
