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ウゴービ・リベルサスからゼップバウンドへの切り替え|用量と注意点

ウゴービやリベルサスからゼップバウンドへの切り替えを考える方へ。開始用量の考え方、前の薬の最終投与からの間隔、副作用、問診で伝えることを電子添文に沿って解説。切り替えは医師にご相談ください。

医療監修

肥満症・代謝疾患領域の医療情報について、医療ガイドラインおよび医学論文を参考に編集しています。

本記事は肥満症治療に関する医療情報を提供するものです。GLP-1受容体作動薬などの薬剤には副作用やリスクがあります。治療効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。詳細は医師にご相談ください。

公開日: 2026-11-05

この記事について

この記事は、ウゴービやリベルサスなどを使ったことがあり、ゼップバウンドへの切り替えを考えている方向けです。美容クリニックなどで処方された薬から、肥満症治療薬に移りたい方も対象です。

「今の薬が合わない気がする」「別の薬も試してみたい」と考えていませんか? 切り替えでは、前の薬で使っていた用量をそのまま引き継ぐことはできません。安全に治療を続けるため、手順と注意点を順に確認していきましょう。

なお、本記事の薬剤情報は、PMDAの電子添文(ゼップバウンド 2026年9月改訂 第6版、ウゴービ 2026年6月改訂 第7版)をもとにしています。


切り替えを検討する主な理由(効果・副作用・費用・供給)

切り替えを考える理由は、主に次の4つです。どれを理由にする場合も、判断するのは医師です。

1. 効果の感じ方 効果には個人差があります。なお、両剤の電子添文では、3〜4ヵ月間使っても改善傾向が認められない場合は投与を中止することとされています(ゼップバウンド 8.16、ウゴービ 8.15)。その後の治療方針は医師が判断します。

2. 副作用 吐き気や便秘などが続き、治療を続けにくい場合です。薬を変えて副作用が軽くなるとは限りません。

3. 費用 スリマルは自由診療のため、全額自己負担です。用量によって月々の費用が大きく変わります。

4. 供給 時期によっては、薬が手に入りにくくなることがあります。

2つの薬の基本的な違い

項目 ゼップバウンド ウゴービ
成分(一般名) チルゼパチド セマグルチド
作用 GIP・GLP-1受容体作動薬 GLP-1受容体作動薬
投与方法 週1回の皮下注射 週1回の皮下注射
開始用量 2.5mg 0.25mg
製造販売元 日本イーライリリー ノボ ノルディスク ファーマ

GLP-1とGIPは、食事をとると小腸から出るホルモンです。血糖の調整や食欲に関わっています。ゼップバウンドはこの2つに、ウゴービはGLP-1に作用します。

どちらの薬がより良いということではありません。体質や持病、副作用の出方をふまえて医師が選びます(違いの詳細はゼップバウンドとウゴービの違い)。

切り替えるときの用量の考え方(開始用量からが基本)

ゼップバウンドの電子添文では、肥満症の場合、週1回2.5mgから始め、4週間の間隔で2.5mgずつ増やして週1回10mgを使うと定められています。患者さんの状態に応じて、週1回5mgまで減らしたり、4週間以上の間隔で週1回15mgまで増やしたりできます(6. 用法及び用量)。詳しくはゼップバウンドの用量をご覧ください。

他の薬から切り替える場合も、この開始用量から始めるのが基本です。

前の薬の用量は引き継げない

たとえば、ウゴービ2.4mgを使っていた方が「ゼップバウンドも高い用量から」とはなりません。

電子添文には、ウゴービの用量をゼップバウンドの用量に置き換える換算表は示されていません。成分も作用のしくみも違うため、mgの数字を比べることにも意味がありません。

なぜ低い用量から始めるのか

GLP-1受容体作動薬は、吐き気などの胃腸の症状が出やすい薬です。少ない量から体を慣らすことで、副作用を抑えながら無理なく継続できるようにしています。

増量の時期や、増量するかどうかは医師が判断します。自己判断で量を変えたり、手元の薬を足したりしないでください。

切り替え後の費用の目安(スリマルの場合・税込)

用量 ゼップバウンド 用量 ウゴービ
2.5mg ¥36,410 0.25mg ¥19,800
5mg ¥55,435 0.5mg ¥31,900
7.5mg ¥78,271 1.0mg ¥50,996
10mg ¥109,868 1.7mg ¥100,067
12.5mg ¥126,500 2.4mg ¥129,250
15mg ¥151,800 — —
  • 自由診療のため保険の適用はなく、全額自己負担です
  • 診察料・配送料は一律無料です
  • 処方は1ヶ月分ずつです(定期購入・複数月のパッケージはありません)
  • 出典:スリマル料金ページ

最終投与からどのくらい空ける?

切り替えるまでの間隔は、電子添文では決められていません。前の薬の種類・用量・最終投与日・体調をもとに、医師が判断します。両剤とも持続性の製剤で、中止後も効果が続く可能性があるとされています(ゼップバウンド 8.2、ウゴービ 8.1)。

2つの薬を重ねて使わない

ゼップバウンドとウゴービは、どちらもGLP-1受容体に作用します。両剤の電子添文では、ほかのGLP-1受容体作動薬などGLP-1受容体に作用する薬と併用しないこととされています(ゼップバウンド 8.14、ウゴービ 8.12)。飲み合わせ全般はゼップバウンドの飲み合わせで解説しています。

次のような使い方は避けてください。

  • 前の薬の残りと新しい薬を同じ週に使う
  • 「効きが弱い気がする」と自己判断で両方を使う
  • 医師に伝えずに、手元に残った前の薬を使う

最終投与日を記録しておく

医師が判断するには、最後にいつ・どれだけ使ったかの情報が欠かせません。カレンダーやスマホのメモに、次の3点を残しておきましょう。

  1. 薬の名前
  2. 最後に使った用量
  3. 最後に使った日付

休薬期間が長くあいた場合

前の薬をしばらく使っていなかった場合も、自己判断で高い用量から始めないでください。体が薬に慣れていない状態に戻っている可能性があります。

妊娠を考えている方

妊婦または妊娠している可能性のある方には、両剤とも投与しないとされています(9.5)。ウゴービの電子添文では、2ヵ月以内に妊娠を予定する女性は投与を中止するとされ、ゼップバウンドの電子添文では、投与中と最終投与後1ヵ月間は避妊が必要とされています(9.4)。

糖尿病薬(リベルサス・オゼンピック・マンジャロ)から肥満症治療薬へ移る場合

リベルサス・オゼンピック・マンジャロは、2型糖尿病の治療薬として承認された薬です。肥満症の治療薬としては承認されていません。

糖尿病治療薬 成分 同じ成分の肥満症治療薬
リベルサス(飲み薬) セマグルチド ウゴービ
オゼンピック(注射) セマグルチド ウゴービ
マンジャロ(注射) チルゼパチド ゼップバウンド

成分が同じでも、承認されている病気(適応)や用量は異なります(リベルサスとウゴービの違い)。

糖尿病の治療中の方は主治医に相談を

2型糖尿病の治療でこれらの薬を使っている方は、まず主治医に相談してください。自己判断で中止したり変更したりすると、血糖の管理に影響します。

なお、スリマルでは次の糖尿病薬の処方を受けている方は対象外です。

  • ビグアナイド系薬剤
  • スルホニルウレア剤
  • 速効型インスリン分泌促進剤
  • α-グルコシダーゼ阻害剤
  • チアゾリジン系薬剤
  • DPP-4阻害剤
  • SGLT2阻害剤
  • インスリン製剤 等

減量目的で糖尿病薬を使っていた方へ

美容クリニックなどで、糖尿病ではないのに減量目的で処方されていた方もいるかもしれません。これは承認された適応の外での使用(適応外使用)にあたります。

適応外使用には、次のようなリスクがあります。

  • 承認時の臨床試験で確かめられた使い方ではない
  • 健康被害が出ても、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合がある

個人輸入した医薬品を使っていた場合は、偽造品による健康被害のおそれもあります。個人輸入した医薬品も救済制度の対象外です。また、フリマアプリやSNSでの個人間売買や、処方薬を他人に譲ることは違法です(厚生労働省)。

承認された薬に切り替える場合も、開始用量からの再スタートが基本です。前に使っていた薬の情報は、問診ですべて伝えてください。

切り替え後に起こりやすい副作用

切り替え後は、薬の種類も用量も変わります。前の薬で副作用が少なかった方でも、あらためて体調の変化に注意しましょう。

よくみられる副作用

  • 吐き気・嘔吐
  • 下痢
  • 便秘
  • 食欲の低下
  • 腹痛・お腹の張り
  • 注射した部分の赤み・かゆみ

胃腸の症状は、使い始めや増量したあとに出やすいとされています。食事は少量ずつ、ゆっくり食べるようにしましょう。脂っこい食事を控えることも、症状を和らげる工夫になります。

すぐに医師へ相談すべき症状

電子添文では、重大な副作用として次のものが挙げられています。

  • 低血糖:冷や汗、手のふるえ、強い空腹感、動悸など。ほかの血糖を下げる薬と使う場合は特に注意します
  • 急性膵炎:嘔吐を伴う、持続する激しい腹痛
  • 胆嚢炎・胆管炎・胆汁うっ滞性黄疸:右上腹部の痛み、発熱、皮膚や白目が黄色くなる
  • イレウス(腸閉塞を含む):高度の便秘、お腹の張り、続く腹痛、嘔吐
  • アナフィラキシー・血管性浮腫(ゼップバウンド):じんましん、息苦しさ、顔や唇の腫れ

嘔吐や下痢が続くと、脱水から急性腎障害に至るおそれがあるとされています(ゼップバウンド 8.5、ウゴービ 8.4)。水分をこまめにとり、症状が続く場合は早めに相談してください。

甲状腺に関する注意

日本の電子添文では、投与中に甲状腺に関する症状を確認するよう求めています。首のしこりや腫れ、声のかすれなどがあれば、専門医の受診が勧められます。

薬は医師の診断と管理のもとで使うものです。気になる症状があれば、次の診察を待たずに相談しましょう。

他院からオンライン診療へ切り替えるときに伝えること

スリマルは、肥満症のオンライン診療を行っています。対面診療・保険診療は行っていない、自由診療のサービスです。

スリマルで治療の対象になる方

  • 20歳以上
  • BMI 27以上(BMI=体重kg÷身長mの2乗)
  • 医師の診断に基づく肥満症に該当する方

「肥満」はBMI25以上の状態を指します。「肥満症」は、肥満に高血圧や脂質異常症などの健康障害が伴う(または予測される)病態です。医学的に減量が必要な状態を指し、肥満とは区別されます(日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」)。

対象外となる方

  • 20歳未満の方
  • 初診時にBMI 27未満の方
  • 美容目的・痩身ダイエット目的の方
  • 前述の糖尿病薬の処方を受けている方

問診で伝えてほしい7つのこと

医師が開始時期や用量を判断するために、次の情報を正確に伝えてください。

  1. GLP-1製剤の使用歴:薬の名前、最後の用量、最終投与日
  2. 中止した理由:副作用、効果、費用、供給など
  3. 前の薬で出た副作用:症状と程度
  4. 既往歴:心臓病、脳卒中、慢性腎臓病・腎不全、貧血など
  5. 服用中の薬:ワーファリンなどのクマリン系製剤、経口避妊薬、血圧・コレステロール・血糖を下げる薬、インスリン注射
  6. 授乳中かどうか、妊娠の予定
  7. 健康診断の結果:C・D判定の項目、喫煙の習慣

前の処方元から受け取った説明書や、お薬手帳があると伝え漏れを防げます。

診療の流れ

  • 登録はLINEアカウントで行います
  • 診察はZoomのビデオ通話のみです
  • 受付は24時間、診療時間は10:00〜18:30(不定休)です
  • 予約は診療時間の1時間前まで可能です
  • 処方が決まったら、決済後に当日〜翌営業日に発送します

まとめ

ウゴービやリベルサスなどからゼップバウンドへ切り替えるときのポイントは、次の3つです。

  • 用量は前の薬から引き継がず、2.5mgの開始用量からが基本
  • 最終投与からの間隔は医師が判断し、2つの薬を重ねて使わない
  • 糖尿病の治療中の方は主治医に相談し、減量目的での糖尿病薬の使用は避ける

肥満症の治療は、体重の数字だけを追うものではありません。科学的根拠に基づく治療で、体質改善と健康障害のリスク低下を目指すものです。

薬を変えるのは、治療を見直す良い機会でもあります。「自分は対象になるのか」「どの用量から始めるのか」など、気になることはオンライン診療で医師に相談してみてください。

免責事項

本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。治療の適応は個別の診察により判断されます。効果・副作用には個人差があります。気になる症状や治療をご検討の方は、必ず医師にご相談ください。

「どうしても体重が減らない」と悩んでいませんか?

「治療を始めるべきか」「専門医に相談したいが、どの病院へ行けばよいのか」など、不安な気持ちを抱えていませんか?
症状が急に悪化したり、不安になったりしたときに、すぐに医師に相談できるよう、スリマルを利用して、治療への一歩を踏み出しましょう。

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