スリマル
もっと肥満症を知るなら

GLP-1初心者向け|自己注射のやり方・痛みを減らすコツ

GLP-1初心者向けに、自己注射の準備・保管・部位ローテーション・痛みを減らすコツを解説。週1回・自己皮下注射の5ステップと副作用の注意点をまとめます。

医療監修

肥満症・代謝疾患領域の医療情報について、医療ガイドラインおよび医学論文を参考に編集しています。

本記事は肥満症治療に関する医療情報を提供するものです。GLP-1受容体作動薬などの薬剤には副作用やリスクがあります。治療効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。詳細は医師にご相談ください。

公開日: 2026-04-16

最終更新日: 2026-05-18

自己注射が「怖い」と感じる2つの理由

「注射は痛いもの」という思い込みと、失敗への不安。この2つが自己注射への怖さを大きくしています。

「注射は痛いもの」という思い込みと、失敗への不安。この2つが自己注射への怖さを大きくしています。

治療を始める前は、「毎日、または週に一度、自分で針を刺す」という行為を想像するだけで、不安になるかもしれません。この「痛み」への不安は、実際に針が刺さる痛みもありますが、「注射をする」という行為に気持ちが構えてしまう ことで、よけいに痛みを感じやすくなります。

1. 「注射は痛いもの」という思い込み: 採血や予防接種など、過去に痛い経験があると、「注射は痛い」という記憶が先にきて、不安が大きくなります。

2. 失敗したらどうしようという心配: 「ちゃんと薬を入れられるだろうか」「間違った場所に刺してしまうのではないか」といった、自己注射への不安も怖さを強くします。

現代の注射器は極細設計:機器の進化で痛みが激減

GLP-1自己注射に使う針は32〜34Gの極細設計。ペン型注入器の工夫で「ほぼ痛みなし」と感じる方も多いです。

GLP-1自己注射に使う針は32〜34Gの極細設計。ペン型注入器の工夫で「ほぼ痛みなし」と感じる方も多いです。

不安を感じる気持ちはわかります。しかし、GLP-1製剤の自己注射に使う機器(デバイス)は、患者さんの負担をできるだけ減らすために、日々進化しています。この進化が、「痛み」の不安を乗り越えるための大きな助けになります。

針の細さ(32〜34G:髪の毛レベル)

現在のGLP-1製剤に使われている注射針は、一般的な血液検査や点滴注射で使う針と比べると格段に細く、髪の毛と同じくらいの細さです。

針の主な目的| ゲージ(G)| 直径(mm)| 特徴

---|---|---|---

GLP-1自己注射用(最新のもの)| 32G〜34G| 約0.23〜0.18| 痛みを感じにくい、極細の設計

一般的な血液検査・点滴用| 18G〜22G| 約1.27〜0.71| 比較的太い

この極細の針のおかげで、皮膚を貫くときの刺激は「チクッ」というよりも「ほとんど何も感じない」と言う患者さんも多いです。

ペン型注入器の3つの工夫

多くのGLP-1製剤は、ペン型の注入器 になっています。この注入器は、最初から薬が入っていて、入れる量もダイヤルで簡単に決められます。自分で薬を入れ替えたりする必要がなく、使い終わったら注入器ごと捨てることができます。(※捨て方は、お住まいの自治体によって違うので確認してください。)

* 操作が簡単: 針をつけ、ダイヤルを回し、ボタンを押すだけの3ステップくらいで完了します。

* 針が見えない設計: 最近では注射するときに針先が隠れるように作られている注入器もあり、「針を刺す」という視覚からくる怖さを減らします。

* 自動で薬が入る機能: 一部の機器では、ボタンを押すだけで自動的に薬が入っていくため、入れるスピードを気にしたり、手が震える心配をする必要がありません。

初心者のための自己注射ステップガイド

準備・保管・部位選び・打ち方・受診タイミングの5ステップで、初回からの不安をほぐします。

準備・保管・部位選び・打ち方・受診タイミングの5ステップで、初回からの不安をほぐします。

ここでは、GLP-1製剤(ウゴービ/ゼップバウンド)を週1回・自己皮下注射するときの基本を、初心者向けに整理します。実際の用法用量・増量スケジュールは医師の指示と添付文書に従ってください。

ステップ1:初回投与前の準備

1. 手洗い・清潔な平らな机を用意: 石けんで手を洗い、ペン本体・アルコール綿・針・廃棄用容器を並べます。

2. 薬剤の外観チェック: 製剤が無色〜薄い色で、濁りや固まりがないかを確認します。異常があれば使用せず医師に相談してください。

3. 常温に戻す: 冷蔵庫から出して数分置くと、冷たさによる刺激が減ります。電子レンジや湯せんで温めるのは禁止です。

4. 針の取り付け: ペンに新しい針を取り付け、エア抜き(空打ち)を添付文書に従って行います。

ステップ2:保管方法

* 未使用ペン: 2〜8℃で冷蔵保管します。凍結させないこと(凍結したものは使用不可)。

* 使用開始後: 製剤ごとに保管温度・使用期限が定められています。必ずウゴービ/ゼップバウンドそれぞれの添付文書を確認してください。

* 持ち運び: 直射日光・高温(夏の車内など)を避けます。保冷剤と直接触れないよう注意します。

ステップ3:打つ部位とローテーション

皮下注射が可能な部位は 腹部(へその周囲5cmは避ける)/太もも前面/上腕外側 の3か所です。脂肪が多くつまみやすい場所を選びます。

* 毎回少なくとも2〜3cm以上ずらす: 同じ場所に繰り返し打つと、しこり・脂肪萎縮・吸収のばらつきの原因になります。

* 左右と部位をローテーション: 「今週は右腹部、来週は左太もも」のように、カレンダーやアプリにメモすると管理しやすくなります。

* 避けるべき場所: 傷・赤み・かゆみ・あざのある部位、ベルトラインなど擦れる部位は避けます。

ステップ4:痛みを減らす手順

1. 常温に戻す(5〜10分): 冷たい薬液は痛みを感じやすくなります。

2. アルコール綿で消毒し、完全に乾かす: 濡れたまま刺すとしみることがあります。

3. 皮膚をつまむ: 利き手と反対の手で皮膚を軽くつまみ、脂肪層を持ち上げます。

4. 垂直にまっすぐ刺す: ペンを90度で当て、ためらわずに一気に押し当てます(ゆっくり刺すほうが痛みを感じやすい傾向があります)。

5. 注入ボタンを最後まで押し切り、数秒待つ: 添付文書で指定された秒数を保持してから抜きます。

6. 抜針後はこすらない: 軽く押さえる程度に留めます。

ステップ5:受診・相談のタイミング

以下にあてはまる場合は、自己判断せず必ず医師に相談してください。スリマルはZoomによるオンライン診療で、診療時間は10:00〜18:30(不定休/予約は1時間前まで)です。

* 強い吐き気・嘔吐・下痢・便秘が続く、脱水が疑われる

* 注射部位の腫れ・赤み・しこりが長く続く、または広がる

* めまい・冷や汗・動悸など低血糖を疑う症状(糖尿病治療薬を別途服用中の方は特に注意)

* 増量のタイミング、副作用が出たときの中断・継続の判断

* 妊娠の可能性・授乳中・既往歴に変化があった場合

`json

{

"@context": "https://schema.org",

"@type": "HowTo",

"name": "GLP-1自己注射のやり方(初心者向け)",

"description": "ウゴービ/ゼップバウンドを週1回、自己皮下注射するときの基本手順。実際の用法用量は医師の指示と添付文書に従ってください。",

"totalTime": "PT10M",

"supply": [

{"@type": "HowToSupply", "name": "GLP-1製剤のペン型注入器"},

{"@type": "HowToSupply", "name": "専用の注射針(未使用)"},

{"@type": "HowToSupply", "name": "アルコール綿"},

{"@type": "HowToSupply", "name": "針・ペンの廃棄用容器"}

],

"step": [

{"@type": "HowToStep", "name": "準備", "text": "手を洗い、薬剤の外観を確認し、冷蔵庫から出して常温に近づける。"},

{"@type": "HowToStep", "name": "針取り付け", "text": "新しい針をペンに装着し、添付文書に従いエア抜きを行う。"},

{"@type": "HowToStep", "name": "部位選択", "text": "腹部・太もも前面・上腕外側から脂肪のある部位を選び、前回と2〜3cm以上ずらす。"},

{"@type": "HowToStep", "name": "消毒", "text": "アルコール綿で消毒し、完全に乾かす。"},

{"@type": "HowToStep", "name": "穿刺", "text": "皮膚を軽くつまみ、ペンを垂直に当てて一気に刺す。"},

{"@type": "HowToStep", "name": "注入", "text": "注入ボタンを最後まで押し、添付文書で指定された秒数を保持してから抜針する。"},

{"@type": "HowToStep", "name": "廃棄", "text": "針を専用容器に廃棄し、自治体ルールに従って処分する。"}

]

}

`

怖さをやわらげる自己注射3つのコツ

医療スタッフと練習する・注射部位を工夫する・深呼吸でリラックスする。3つのコツで自己注射の不安が減ります。

医療スタッフと練習する・注射部位を工夫する・深呼吸でリラックスする。3つのコツで自己注射の不安が減ります。

  1. 医師や看護師と一緒に練習する: 治療を始める前に、医療スタッフから正しい注射のやり方を教えてもらうと良いでしょう。不安な点は納得するまで質問し、実際に練習すると自信につながります。

2. 注射する場所を工夫する: おなかや太ももなど、脂肪が多い部分を選ぶと痛みを感じにくくなります。ただし、毎回同じ場所ではなく、少しずつずらして注射することも大切です。

3. 深呼吸をしてリラックスする: 注射の直前は、深く息を吸って吐いて、リラックスしましょう。体に力を入れないことで、針が入るときの皮膚の抵抗が減り、痛みが和らぎます。

副作用・注意点

主な副作用は吐き気・下痢・便秘など。重い症状や継続する場合は必ず医師に相談を。

主な副作用は吐き気・下痢・便秘など。重い症状や継続する場合は必ず医師に相談を。

GLP-1製剤(ウゴービ/ゼップバウンド)の使用時には、以下のような副作用が報告されています。効果には個人差があり、副作用の出方にも個人差があります。

* 消化器症状: 吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹部不快感

* その他: 注射部位の反応(発赤・かゆみ)、頭痛、めまい、倦怠感

* まれだが重要: 急性膵炎、胆のう関連疾患、低血糖(特に糖尿病薬を併用している場合)など

詳細は各製剤の添付文書(用法用量を含む)を必ずご確認ください。

* ウゴービ 添付文書(PMDA・用法用量)

* ゼップバウンド 審査資料(PMDA・用法用量)

なお、重篤な過敏症の既往、甲状腺髄様癌の既往および家族歴、多発性内分泌腫瘍症2型などは禁忌に該当します。必ず医師の診察・説明を受けたうえで使用してください。

スリマルの治療対象外となる方

美容目的、20歳未満、BMI 27未満、特定の糖尿病薬を服用中の方などは処方できません。

美容目的、20歳未満、BMI 27未満、特定の糖尿病薬を服用中の方などは処方できません。

スリマルは医師の診断に基づく肥満症の方を対象とした自由診療です。以下に該当する方は処方できません。

* 20歳未満の方

* 初診時BMIが27未満の方

* 美容目的・痩身ダイエット目的の方

* ビグアナイド系・SU剤・速効型インスリン分泌促進剤・α-グルコシダーゼ阻害剤・チアゾリジン系・DPP-4阻害剤・SGLT2阻害剤・インスリン製剤など、糖尿病用薬剤の処方を受けている方

妊娠の可能性・授乳中・心疾患や腎疾患の既往などがある方は、自動失格ではありませんが医師がオンライン診察で処方可否を判断します。

まとめ

進化した機器と正しい知識で、自己注射への不安は必ず小さくなります。

進化した機器と正しい知識で、自己注射への不安は必ず小さくなります。

「痛み」への不安は、進化した機器と正しい知識があれば、少し減るかもしれません。準備・保管・部位選び・打ち方・受診タイミングの5つを押さえれば、初回からの不安はぐっと小さくできます。気になる症状や治療をご検討の方は、まずは医師に相談するところから始めましょう。

免責事項

本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。治療の適応・用法用量は個別の診察により判断されます。気になる症状や治療をご検討の方は、必ず医師にご相談ください。スリマルは肥満症のオンライン診療(自由診療・保険適用外/全額自己負担)です。

「どうしても体重を減らない」と悩んでいませんか?

「治療を始めるべきか」「専門医に相談したいが、どの病院へ行けばよいのか」など、不安な気持ちを抱えていませんか?
症状が急に悪化したり、不安になったりしたときに、すぐに医師に相談できるよう、スリマルを利用して、治療への一歩を踏み出しましょう。

LINEで相談する