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ゼップバウンド・ウゴービの保管方法|冷蔵・常温の目安と旅行・飛行機

ゼップバウンド・ウゴービで肥満症治療中の方へ。冷蔵2〜8℃が基本の保管方法、ゼップバウンドの常温保管の条件、凍結・高温時の対応、旅行や飛行機での持ち運びを電子添文に沿って解説。不安な点は医師にご相談ください。

医療監修

肥満症・代謝疾患領域の医療情報について、医療ガイドラインおよび医学論文を参考に編集しています。

本記事は肥満症治療に関する医療情報を提供するものです。GLP-1受容体作動薬などの薬剤には副作用やリスクがあります。治療効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。詳細は医師にご相談ください。

公開日: 2026-11-05

この記事について

この記事は、ゼップバウンドやウゴービで肥満症治療を始めた方、またはこれから始める方に向けたものです。「冷蔵庫に入れるべき?」「出張や旅行のときはどうする?」といった保管の疑問に答えます。

どちらの薬も、週1回自分で皮下注射する処方薬です。正しく保管しないと品質が落ちる可能性があります。この記事では、各製剤の電子添文(医療用医薬品の公式の説明文書)に書かれている内容をもとに、保管の基本を紹介します。冷蔵庫内の置き場所や持ち運びの工夫など、電子添文に書かれていない一般的な注意はその旨がわかるように書いています。細かい点は、処方した医師や薬剤師に確認してください。

1. 基本は2〜8℃の冷蔵保管・凍結させない

ゼップバウンドもウゴービも、基本は冷蔵庫(2〜8℃)で、凍らせずに保管します。 電子添文の記載は次のとおりです。

項目 ゼップバウンド(チルゼパチド) ウゴービ(セマグルチド)
保管温度 2〜8℃ 2〜8℃
凍結 避ける(凍結した場合は使用しない) 避ける
光 遮光して保存 個装箱などで遮光
有効期間 24ヵ月 24ヵ月

出典: ゼップバウンド電子添文(2026年9月改訂 第6版)、ウゴービ電子添文(2026年6月改訂 第7版)

「遮光」とは、光に当てないことです。どちらの薬も外箱に入れたまま冷蔵庫にしまうのが基本です。

冷蔵庫のどこに置けばいいのか、迷う方もいるのではないでしょうか。電子添文に置き場所の指定はありませんが、一般的に次のような場所は凍結のおそれがあるため避けましょう。

  • 冷凍室やチルド室・パーシャル室
  • 冷気の吹き出し口のすぐ近く
  • 奥の壁に密着する位置

ドアポケットは開け閉めで揺れやすく、温度も変わりやすい場所です。外箱ごと棚の手前〜中段に置くと管理しやすくなります。

なお、両剤とも 1回使い切り(単回使用)の注入器です。ゼップバウンドは「アテオス」という単回使用のペン型注入器です。使い終わったペンを再び冷蔵庫に戻して使うことはありません。

2. 常温で保管できる期間はどれくらい?

ゼップバウンドには常温保管のルールが電子添文にあります。ウゴービには、常温で保管できる期間の記載がありません。 ここは2剤で違うので注意が必要です。

ゼップバウンドの場合

電子添文には「室温で保存する場合は、30℃を超えない場所で外箱から出さずに保存し、21日以内に使用すること」と書かれています。条件を整理すると次の3つです。

  1. 30℃を超えない場所に置く
  2. 外箱から出さない(遮光のため)
  3. 常温に置き始めてから21日以内に使う

たとえば停電で冷蔵庫が止まったときや、数日間の帰省のときに役立つルールです。常温に移した日はカレンダーや外箱にメモしておくと、21日を数え間違えずに済みます。

ウゴービの場合

ウゴービの電子添文(2026年6月改訂 第7版)には、「冷蔵庫(2〜8℃)に保管すること」とあります。常温で保管してよい期間や温度は書かれていません。

インターネットには海外の添付文書の情報も出ています。しかし日本で処方される製剤は、日本の電子添文に従うのが原則です。冷蔵庫に入れられない期間がありそうなときは、事前に医師・薬剤師に相談しましょう。

3. 冷蔵庫から出してすぐ打っていい?

電子添文には「冷蔵庫から出して何分おく」という決まりはありません。 大切なのは、打つ前に次の点を確認することです。

電子添文の「投与前の注意」には、次のことが書かれています。

  • ゼップバウンド: 注入器の破損や異常がないこと、薬液の変色や浮遊物がないことを確認する
  • ウゴービ: 注入器の破損や異常がないこと、薬液が無色澄明(色がなく透き通っている)で浮遊物がないことを確認する

冷たさが気になる方もいるかもしれません。ただし、お湯や電子レンジ、ドライヤーなどで温める方法は電子添文に書かれていません。品質が変わるおそれもあるため、自己流で温めるのはやめましょう。気になる場合は、診察のときに医師へ相談してください。

打ち方のコツは、別の記事「GLP-1初心者向け|自己注射のやり方・痛みを減らすコツ」でまとめています。注射する場所は腹部・太もも・上腕で、毎回位置を変えることが電子添文に書かれています(ゼップバウンドの上腕部の後ろ側は、操作方法の訓練を受けた人の手助けを受ける場合に限られます)。製剤ごとの手順は「ゼップバウンドの打ち方」「ウゴービの打ち方」をご覧ください。

4. 凍らせてしまった・高温に置いたときはどうする?

凍らせてしまった薬は使わないでください。 ゼップバウンドの電子添文には「凍結した場合は、使用しないこと」とはっきり書かれています。ウゴービも、凍結を避けるよう定められています。

凍結は、一度溶けても元の状態に戻ったとはいえません。見た目に変化がなくても使わず、次のように対応しましょう。

  • 自己判断で使わない
  • いつ・どのくらいの温度に置いたかをメモしておく
  • 処方を受けた医療機関に連絡して指示を受ける

高温に置いた場合も同じです。真夏の車内や直射日光の当たる窓際は、30℃を大きく超えることがあります。ゼップバウンドの常温条件(30℃以下)を外れた場合や、ウゴービを長時間冷蔵庫の外に置いた場合は、使わずに医療機関へ相談してください。

1回分を使えなくなると、その週の投与がずれることもあります。ゼップバウンドの電子添文では、打ち忘れたときの対応が次のように決まっています。

  • 次の投与まで3日間(72時間)以上あれば、気づいた時点ですぐ打つ。その後は元の曜日に戻す
  • 次の投与まで3日間(72時間)未満なら、打たずに次の予定日に打つ

ウゴービは、この基準が2日間(48時間)です(ウゴービ電子添文 7.3)。詳しくは「打ち忘れたときの対応」をご覧ください。判断に迷う場合は医師に確認しましょう。

5. 持ち運び・通勤・帰省時はどうする?

持ち歩くときは、外箱に入れたまま、凍らせず、高温を避けるのが基本です。 週1回の注射なので、毎日持ち歩く必要はありません。持ち歩くのは、出張や帰省で投与日に家にいない場合が中心です。

持ち運びのときは、次の点に気をつけると安心です。

  • 保冷バッグ+保冷剤を使う。ただし保冷剤が薬に直接触れると凍るおそれがある。タオルなどで包み、外箱ごと入れる
  • 車内に置きっぱなしにしない。夏場は短時間でも高温になる
  • 直射日光の当たる場所(車のダッシュボード、窓際など)に置かない
  • 移動先に着いたら、冷蔵庫に移す

ゼップバウンドは、30℃以下・外箱のまま・21日以内という条件の範囲であれば、常温で持ち運ぶこともできます。2〜3日の帰省なら、この条件を守れるか事前に確認しておくと安心です。ウゴービは常温保管の期間が電子添文にないため、冷やして運ぶことを前提に準備しましょう。

使い終わった注入器は、針がついた医療廃棄物です。家庭ごみにそのまま捨てず、処方を受けた医療機関の指示に従って処分してください。

6. 飛行機・海外旅行ではどう持ち込む?

飛行機では、預け入れ荷物ではなく機内持ち込みの手荷物に入れるのがおすすめです。 預け入れ荷物が置かれる貨物室は、温度の管理状況が乗客には分かりません。凍結や高温を避けるには、手元に置いておくのが確実です。

注射薬や保冷剤の持ち込みルールは、航空会社や路線によって違います。出発前に、利用する航空会社のウェブサイトなどで確認しましょう。

海外旅行の場合は、さらに次の準備をしておくと安心です。

  • 渡航先の国の持ち込みルールを確認する(国によって医薬品の持ち込み条件が異なるため、大使館などの公式情報を見る)
  • 英文の書類(処方内容が分かる書類など)を用意できるか、事前に医師へ相談する
  • 時差で投与曜日がずれないよう、日本時間でのスケジュールを決めておく
  • 滞在先のホテルに冷蔵庫があるか確認する

旅行の予定が決まったら、早めに診察で相談しておきましょう。投与日の調整も含めて、無理なく治療を継続できる計画を立てられます。

7. 有効期限と配送後の受け取りで気をつけることは?

届いたらすぐに外箱の有効期限を確認し、冷蔵庫に入れましょう。 電子添文上の有効期間は両剤とも24ヵ月ですが、これは製造からの期間です。実際の期限は、外箱などに印字された日付で確認してください。

スリマルでは、決済後、当日〜翌営業日に発送しています。受け取りのときは、次の点を意識しましょう。

  • 受け取ったら、その日のうちに冷蔵庫へ入れる
  • 不在が続くと荷物を受け取るまで時間がかかるので、受け取れる日時に合わせて手続きする
  • 外箱や注入器に破損がないか確認する
  • 気になる点があれば、使用前に問い合わせる

スリマルの肥満症オンライン診療について

スリマルは、株式会社MICINが運営する肥満症のオンライン診療サービスです。診察はZoomで行い、対面診療は行っていません。自由診療のため保険は適用されず、全額自己負担です。1ヶ月分ずつの処方で、診察料・配送料は無料です。

薬剤 開始用量の料金(税込)
ゼップバウンド 2.5mg ¥36,410
ウゴービ 0.25mg ¥19,800

その他の用量の料金は料金ページをご覧ください。

治療の対象は、20歳以上・BMI 27以上で、医師の診断に基づく肥満症に当てはまる方です。肥満症とは、肥満に加えて、高血圧や脂質異常症などの健康障害がある(または予測される)状態をいいます。ゼップバウンド・ウゴービの肥満症の効能は、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られない場合が対象です。

次の方は処方の対象外です。

  • 20歳未満の方
  • BMI 27未満の方
  • 美容目的・痩身ダイエット目的の方
  • 糖尿病用薬剤(ビグアナイド系薬剤、スルホニルウレア剤、DPP-4阻害剤、SGLT2阻害剤、インスリン製剤など)の処方を受けている方

また、妊娠中または妊娠している可能性のある方には投与しません。

両剤とも、主な副作用として吐き気・嘔吐・下痢・便秘などの胃腸症状が報告されています。頻度は低いものの、急性膵炎、胆嚢炎・胆管炎、腸閉塞を含むイレウス、低血糖などの重大な副作用も電子添文に記載されています。ほかの血糖を下げる薬と併用する場合などは、低血糖に特に注意が必要です。効果や副作用には個人差があります。医師の診察・説明を受け、医師の管理のもとで使用してください。

まとめ

  • 両剤とも2〜8℃で冷蔵し、凍結させず、外箱に入れて遮光する
  • ゼップバウンドは、30℃以下・外箱のまま・21日以内なら常温保管できる
  • ウゴービは、常温で保管できる期間が電子添文にないため、冷蔵が前提
  • 凍結や高温にさらした薬は使わず、医療機関に相談する
  • 飛行機では機内持ち込みにし、海外渡航は渡航先のルールと英文書類を事前に確認する

保管のルールを守ることは、体質改善を目指す治療を継続できる土台になります。保管や持ち運びで迷ったときは、一人で判断せず、診察のときに医師へ相談してください。

免責事項

本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。治療の適応は個別の診察により判断されます。効果・副作用には個人差があります。気になる症状や治療をご検討の方は、必ず医師にご相談ください。

「どうしても体重が減らない」と悩んでいませんか?

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症状が急に悪化したり、不安になったりしたときに、すぐに医師に相談できるよう、スリマルを利用して、治療への一歩を踏み出しましょう。

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