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ゼップバウンド・ウゴービで痩せない?停滞期の原因と見直すポイント

ゼップバウンド・ウゴービで痩せない、停滞期かもと感じる方へ。臨床試験で見られた個人差、低用量の時期、食事や筋肉量の見直し方、医師に相談する目安をまとめました。治療の判断は医師にご相談ください。

医療監修

肥満症・代謝疾患領域の医療情報について、医療ガイドラインおよび医学論文を参考に編集しています。

本記事は肥満症治療に関する医療情報を提供するものです。GLP-1受容体作動薬などの薬剤には副作用やリスクがあります。治療効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。詳細は医師にご相談ください。

公開日: 2026-11-05

この記事について

この記事は、医師の診断に基づく肥満症の治療で、ゼップバウンドやウゴービを使っている方に向けたものです。「思ったより体重が減らない」と感じている方が対象です。

「注射を始めたのに体重計の数字が動かない」と不安になっていませんか? 減り方が鈍るのは、意志の弱さのせいとは限りません。多くの場合、体の仕組みや治療の段階が関係しています。科学的根拠をもとに、見直すポイントを順に見ていきましょう。

なお、ゼップバウンド(一般名:チルゼパチド)とウゴービ(一般名:セマグルチド)は、どちらも医師の処方が必要な医療用医薬品です。使用は必ず医師の診断・管理のもとで行います。

痩せない・停滞期は珍しくない?臨床試験に見る個人差

体重の減り方には大きな個人差があります。これは臨床試験の結果にも表れています。

試験(電子添文の記載) 薬剤・期間 体重変化率(平均) 5%以上減った人の割合
国際共同試験(SURMOUNT-1) ゼップバウンド 5mg/10mg/15mg・72週 -16.5%/-21.9%/-22.9%(プラセボ -3.3%) 90.3%/96.4%/96.3%(プラセボ 34.1%)
国際共同第III相試験(STEP 1) ウゴービ 2.4mg・68週 -15.6%(プラセボ -2.8%) 86.4%(プラセボ 31.5%)

出典:ゼップバウンド電子添文(第6版) 17.1.2、ウゴービ電子添文(第7版) 17.1.2

※プラセボは有効成分を含まない偽薬です。どちらの試験も、食事のカロリー制限と身体活動の増加を併せて行いました。

表の「平均」は、大きく減った人と減りにくかった人をならした数字です。5%以上減った人の割合が100%ではないように、同じ用量でも5%未満の減少にとどまった人がいました。

つまり、同じ薬・同じ用量でも減り方は人によって違います。他人の数字と比べて焦る必要はありません。効果には個人差があり、ここに挙げた数値と同じ結果が出るとは限りません。

まだ低用量・開始から日が浅い?

始めてから数週間〜数ヶ月の方は、まだ体が薬に慣れていく途中の段階です。

ゼップバウンドは週1回2.5mg、ウゴービは週1回0.25mgから始めます。そこから4週間の間隔で段階的に増やしていきます。少しずつ増やすのは、吐き気などの消化器症状を起こしにくくするためです。

ゼップバウンドは通常10mg、ウゴービは2.4mgが維持する用量で、開始用量のまま続ける用法ではありません。始めたばかりの時期は、増量の途中であることを踏まえて経過を見ましょう。

また、毎週決まった曜日に打てているかも確認しましょう。打ち忘れたときの対応は、電子添文(医薬品の公式な説明書)で決まっています(「打ち忘れたときの対応」)。自己判断で2回分をまとめて打たず、医師や薬剤師の指示に従ってください。

停滞期はいつ・どのくらい続く?

停滞期とは、続けているのに体重が横ばいになる時期のことです。来る時期も長さも人によって違い、「何週目に必ず来る」とは言えません。

起こる理由として、主に次の2つが知られています。

  • 代謝の適応:体重が減ると、体が消費するエネルギーも減ります。体は「省エネモード」に切り替わりやすくなります
  • 水分量の変動:むくみや便通、女性では月経周期によって、体重は日々上下します

停滞期全般については「ダイエットの停滞期」でも解説しています。

1週間ごとの増減に一喜一憂するより、1ヶ月単位の推移で見るのがおすすめです。毎朝同じ条件で量り、週平均を記録すると傾向がつかみやすくなります。

食事・飲み物・筋肉量の見直しポイント

ゼップバウンド・ウゴービの効能は、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られない肥満症です。薬は生活習慣の改善と組み合わせて使うことが前提です。次の3つを振り返ってみましょう。

1. 食事の「量」より「中身」

食欲が落ちると、手軽な菓子パンや麺類だけで済ませがちです。量が減っても栄養が偏ると、筋肉量の維持や体調管理に影響します。主食・主菜・副菜をそろえることを意識しましょう。

2. 飲み物のカロリー

見落としやすいのが飲み物です。甘い缶コーヒー、清涼飲料水、果汁ジュース、アルコールなどが当てはまります。食事を減らしても、飲み物で摂取カロリーが補われていることがあります。

3. 筋肉量を守る

体重が減るとき、脂肪だけでなく筋肉も一緒に減ることがあります。筋肉が減ると基礎代謝(安静時に使うエネルギー)が下がり、停滞の一因になります。

  • 毎食、肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質を取り入れる
  • スクワットなど自宅でできる筋トレを、体調に合わせて無理のない範囲で取り入れる
  • 1日の歩数を少しずつ増やす

忙しい方は、まず「エレベーターより階段」から始めるだけでも十分です。無理なく継続できる形が、長い目で見た体質改善につながります。

『耐性がつく』は本当?

横ばいになったことだけで「耐性がついた」と決めつけず、医師に評価してもらうことが大切です。体重が減ると消費エネルギーも減るため、先ほどの代謝の適応によって減り方が鈍ることがあります。

一方、セマグルチドのSTEP 4試験(JAMA 2021)やチルゼパチドのSURMOUNT-4試験(JAMA 2024)では、途中で偽薬に切り替えた人の体重が再び増えました。停滞期に自己判断で中止すると、リバウンドにつながるおそれがあります。続けるか、やめるか、量を変えるかは、必ず医師と相談して決めてください。

チートデイは必要?

チートデイとは、停滞期を抜け出すために、あえてたくさん食べる日をつくる方法です。GLP-1受容体作動薬(食欲や血糖に関わるホルモンの働きを利用する薬)を使っているときに、チートデイが有効だという科学的根拠は確認されていません。

それどころか、この薬は胃の動きを緩やかにします。そのため、一度にたくさん食べると吐き気や嘔吐、腹痛が出やすくなります。

チートデイを設けるより、次のような工夫を優先しましょう。

  • ゆっくりよく噛んで食べる
  • 満腹を感じたら食べるのをやめる
  • 脂っこい食事を控えめにする

用量調整・治療継続を医師と相談する目安

次のような場合は、早めに医師へ相談しましょう。

  • 維持用量に達して数ヶ月たっても、体重がほとんど変わらない(電子添文では、3〜4ヵ月使っても体重・血糖・血圧・脂質などに改善の傾向がみられない場合は投与を中止するとされています)
  • 生活習慣を見直しても、1〜2ヶ月以上まったく変化がない
  • 吐き気・下痢・便秘などがつらく、食事がとれない
  • 強い腹痛が続く、背中まで痛む(急性膵炎などの可能性)
  • 冷や汗・ふるえ・強い空腹感など、低血糖が疑われる症状がある

用量を増やすか、今の量を続けるか、治療を見直すかは、効果と副作用を合わせて医師が判断します。主な副作用は、吐き気・嘔吐・下痢・便秘・腹痛などの消化器症状です。頻度は低いものの、急性膵炎、胆嚢炎・胆管炎、腸閉塞を含むイレウス、低血糖などの重大な副作用も電子添文に記載されています。用量の流れは「ゼップバウンドの用量と増量スケジュール」で解説しています。量を増やせば必ず減るわけではなく、副作用が増えることもあります。

スリマルの料金(税込・自由診療)

スリマルは肥満症のオンライン診療(Zoomでの診察)です。自由診療のため保険は適用されず、全額自己負担です。診察料・配送料は無料で、処方は1ヶ月分ずつです。

ゼップバウンド

用量 料金
2.5mg ¥36,410
5mg ¥55,435
7.5mg ¥78,271
10mg ¥109,868
12.5mg ¥126,500
15mg ¥151,800

ウゴービ

用量 料金
0.25mg ¥19,800
0.5mg ¥31,900
1.0mg ¥50,996
1.7mg ¥100,067
2.4mg ¥129,250

出典:slimaru.jp/price

スリマルで処方の対象になるのは、20歳以上・BMI 27以上で、医師の診断に基づく肥満症の方です。次の方は処方の対象外です。

  • 20歳未満の方
  • BMI 27未満の方
  • 美容目的・痩身ダイエット目的の方
  • 糖尿病の薬(DPP-4阻害剤、SGLT2阻害剤、インスリン製剤など)を処方されている方

妊娠中または妊娠している可能性のある方にも投与しません。ゼップバウンドは閉塞性睡眠時無呼吸症候群、ウゴービはMASH(代謝機能障害関連脂肪肝炎)の効能も承認されています。ただし、スリマルではこれらの治療は行っていません。

肥満症以外の原因(甲状腺・薬剤など)の可能性はある?

なかなか体重が減らない背景に、別の病気や薬が隠れていることもあります。日本肥満学会の「肥満症診療ガイドライン2022」では、特定の原因がある肥満を「二次性肥満」と呼び、区別しています。

  • 内分泌性:甲状腺機能低下症(代謝を保つホルモンが不足する病気)、クッシング症候群(ステロイドホルモンが過剰になる病気)など
  • 薬剤性:副腎皮質ステロイド、一部の抗精神病薬などによる体重増加
  • その他:遺伝性の病気、視床下部(食欲を調節する脳の部位)の異常など

むくみ、だるさ、寒がり、月経の乱れなどが続く場合は、こうした病気が隠れていることもあります。服用中の薬がある方は、診察時に必ず医師へ伝えてください。必要に応じて、検査や専門の医療機関への受診をすすめられることがあります。

まとめ:焦らず、医師と一緒に見直しましょう

痩せない・停滞期と感じたときは、次の順番で振り返ってみてください。

  1. まだ低用量の時期ではないか
  2. 1ヶ月単位で見ても横ばいか
  3. 食事・飲み物・筋肉量に見直す余地はないか
  4. 別の病気や薬の影響はないか

体重の減り方には個人差があり、停滞期そのものは珍しいことではありません。自己判断で中止したり、量を増やしたりしないでください。治療後の体重管理は「リバウンドを防ぐには」も参考になります。気になることがあれば、まずは医師に相談しましょう。スリマルでは、オンライン診療で医師が今の状況を伺い、治療の続け方を一緒に考えます。

免責事項

本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。治療の適応は個別の診察により判断されます。効果・副作用には個人差があります。気になる症状や治療をご検討の方は、必ず医師にご相談ください。

「どうしても体重が減らない」と悩んでいませんか?

「治療を始めるべきか」「専門医に相談したいが、どの病院へ行けばよいのか」など、不安な気持ちを抱えていませんか?
症状が急に悪化したり、不安になったりしたときに、すぐに医師に相談できるよう、スリマルを利用して、治療への一歩を踏み出しましょう。

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