肥満は排卵やホルモンの働きに影響し、妊娠しにくさの一因になりうると報告されています。
まず前提として、「肥満」と「肥満症」は別の概念です。肥満はBMIが25以上で脂肪が過剰に蓄積した状態を指します。肥満症は、その肥満に高血圧や月経異常などの健康障害が合併するか、その予測がある病態を指します。日本肥満学会の肥満症診療ガイドライン2022では、月経異常・女性不妊が肥満症の診断に関わる健康障害の一つとして挙げられています。
体脂肪はただのエネルギーの貯蔵庫ではありません。脂肪組織はホルモンを分泌する内分泌器官でもあり、量が過剰になると女性ホルモンのバランスや排卵の調整に影響します。あなたも「ダイエットが続かず体重が増えたころから月経が乱れてきた」と感じたことはないですか。その背景には、体重と生殖機能をつなぐ身体の仕組みが関わっている可能性があります。肥満がなぜ起こるのかを整理したい方は、肥満の原因についての解説もあわせてご覧ください。
