GLP-1受容体作動薬などによる肥満症の薬物療法は、誰でも受けられるわけではありません。処方の前に、医師が症候性肥満ではないかを含めて、さまざまな点を確認します。
肥満症の治療薬にはどんなものがある?
国内で肥満症の効能をもつ注射薬には、次の2つがあります。
- ゼップバウンド(チルゼパチド):GIPとGLP-1という2つのホルモンの働きをもつ薬
- ウゴービ(セマグルチド):GLP-1というホルモンの働きをもつ薬
どちらも週1回の自己皮下注射です。ゼップバウンドは2.5mg、ウゴービは0.25mgから始め、4週間の間隔で段階的に増量します。電子添文では、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られない場合に使う薬とされています。
副作用やリスクは?
主な副作用は、吐き気、嘔吐、下痢、便秘などの胃腸症状です。頻度は低いものの、急性膵炎、胆嚢炎などの胆嚢の病気、低血糖といった重大な副作用も報告されています。医師の診断・管理のもとで使用することが前提です。
甲状腺の病気がある人は使えない?
「GLP-1の薬は甲状腺に影響する」と聞いたことがある方もいるかもしれません。米国の添付文書には、甲状腺髄様癌(甲状腺がんの一種)に関する警告があります。これはげっ歯類(ラット・マウス)の試験で甲状腺C細胞腫瘍がみられたことに基づくもので、ヒトでの関連は確認されていません。一方、日本の電子添文ではこれは禁忌(使ってはいけない条件)とはされていません。投与中は甲状腺関連の症状を確認し、異常があれば専門医を受診するよう指導することとされています。
甲状腺の病気で治療中の方や、過去にかかったことがある方は、診察時に必ず医師へ伝えてください。処方できるかどうかは、医師が個別に判断します。
電子添文で投与しないとされているのはどんな人?
- 妊娠中、または妊娠している可能性のある女性
- 薬の成分に対して過敏症を起こしたことがある方
- 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡・前昏睡、1型糖尿病の方
- 2型糖尿病があり、重症感染症や手術などの緊急時にある方
スリマルで治療を受けられる方は?
スリマルは、医師の診断に基づく肥満症を対象とした、Zoomによるオンライン診療です。対面診療は行っていません。
治療の対象となる方
- 20歳以上
- BMIが27以上
- 医師の診断で肥満症に該当する方
治療の対象外となる方
- 20歳未満の方
- 初診時のBMIが27未満の方
- 美容目的・痩身目的の方
- 糖尿病の薬(ビグアナイド系、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤、α-グルコシダーゼ阻害剤、チアゾリジン系、DPP-4阻害剤、SGLT2阻害剤、インスリン製剤等)の処方を受けている方
授乳中の方、心臓病や腎臓病の既往がある方なども、診察で医師が処方の可否を判断します。
費用はどのくらい?
スリマルは自由診療のため、公的医療保険は使えず全額自己負担です。初回用量の料金(税込・1ヶ月分)は次のとおりです。
増量後は用量に応じて料金が変わります。診察料・配送料は無料です。詳しくは料金ページをご確認ください。