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ゼップバウンド・ウゴービはいつまで続ける?投与期間の目安とやめ方

肥満症でゼップバウンド・ウゴービを使う方へ。投与期間の目安を臨床試験の72週・68週や電子添文・最適使用推進ガイドラインをもとに解説し、やめ方や再開時の注意、費用も整理。続け方は医師にご相談ください。

医療監修

肥満症・代謝疾患領域の医療情報について、医療ガイドラインおよび医学論文を参考に編集しています。

本記事は肥満症治療に関する医療情報を提供するものです。GLP-1受容体作動薬などの薬剤には副作用やリスクがあります。治療効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。詳細は医師にご相談ください。

公開日: 2026-11-05

この記事について

この記事は、ゼップバウンドやウゴービでの肥満症治療を考えている方、または治療中で「いつまで続けるのか」が気になる方に向けたものです。

「始めたら一生やめられないのでは?」と心配していませんか?投与期間に決まった正解はありません。臨床試験の期間や、体重・健康障害の変化、副作用の出方を見ながら、医師と一緒に決めていきます。この記事では、科学的根拠をもとに期間の考え方とやめ方を整理します。

ゼップバウンドの投与期間の考え方(臨床試験は72週)

ゼップバウンドの効果は、72週間(約1年5ヶ月)の臨床試験で確かめられています。そのため「72週」がひとつの目安になります。ただし、72週で必ずやめるという意味ではありません。

ゼップバウンド(一般名:チルゼパチド)は、GIPとGLP-1という2つのホルモンの働きをもつ薬です。どちらも食後に腸から出るホルモンで、食欲や血糖の調節にかかわります。

日本人の肥満症患者を対象にした臨床試験(SURMOUNT-J)では、72週間投与したときの体重の平均変化率が報告されています。

投与群 72週時点の体重変化率(平均)
ゼップバウンド 10mg −18.4%
ゼップバウンド 15mg −22.6%
プラセボ(偽薬) −1.8%

※出典:ゼップバウンド電子添文 17.1.1(第III相国内試験 SURMOUNT-J、糖尿病のない肥満症患者225例)。食事のカロリー制限・身体活動の増加と組み合わせた試験の平均値です。効果には個人差があります。

ウゴービ(一般名:セマグルチド)の肥満症の主な臨床試験(STEP試験)は68週間です(ウゴービ電子添文 17.1)。両剤とも「1年以上かけて体重と健康状態を変えていく」ことを前提にした薬だといえます。

ゼップバウンドは週1回の自己皮下注射です。2.5mgから始め、4週間の間隔で2.5mgずつ増やします。通常は週1回10mgを使い、患者さんの状態に応じて週1回5mgまで減らしたり、4週間以上の間隔をあけて週1回15mgまで増やしたりできます(電子添文 6. 用法及び用量)。ウゴービは0.25mgから始め、4週間ごとに増やして維持用量の2.4mgを目指します。

効果がある一方で、副作用もあります。両剤とも、吐き気・下痢・便秘・嘔吐・腹痛など胃腸の症状がよく見られます。頻度は低いものの、重大な副作用として急性膵炎、胆嚢炎・胆管炎・胆汁うっ滞性黄疸、イレウス、低血糖などが電子添文に記載されています(ゼップバウンドではアナフィラキシー・血管性浮腫も記載)。ほかの糖尿病の薬と併用すると低血糖が起こりやすくなります。必ず医師の診断・管理のもとで使ってください。

保険診療の投与期間・日数制限と自由診療の違い

保険診療では最適使用推進ガイドラインにより、投与は最大72週(ゼップバウンド)・68週(ウゴービ)とされています。自由診療では、電子添文の注意に沿って医師が患者さんごとに続けるかどうかを判断します。

保険診療では、厚生労働省の「最適使用推進ガイドライン」に沿って使います。このガイドラインでは、処方できる施設や医師の条件、2ヵ月に1回以上の管理栄養士による栄養指導などに加えて、投与期間についても次のように定められています。

  • ゼップバウンド:日本人の臨床試験の主な評価期間が72週間だったことから、投与は最大72週間
  • ウゴービ:日本人の臨床試験で68週間を超える使用経験がないことから、投与は最大68週間
  • どちらも、十分な減量効果が得られた場合は、上限を待たずに中止して食事療法・運動療法だけでの管理を考える

※出典:PMDA 最適使用推進ガイドライン(チルゼパチド 2026年5月改訂、セマグルチド 2026年6月改訂)。改訂で変わることがあるため、最新版をご確認ください。

スリマルは自由診療のオンライン診療で、保険診療は行っていません。費用は全額自己負担です。

自由診療でも、電子添文の注意は同じように当てはまります。両剤の電子添文には「定期的に体重、血糖、血圧、脂質等を確認し、3〜4ヵ月間投与しても改善傾向が認められない場合には投与を中止すること」と書かれています(ゼップバウンド 8.16、ウゴービ 8.15)。スリマルでも月に1回の診察で体重の変化や副作用、体調を確認し、続けるかどうかを医師が判断します。漫然と続ける薬ではありません。

スリマルの料金(税込・1ヶ月分)は次のとおりです。

ゼップバウンド 料金 ウゴービ 料金
2.5mg ¥36,410 0.25mg ¥19,800
5mg ¥55,435 0.5mg ¥31,900
7.5mg ¥78,271 1.0mg ¥50,996
10mg ¥109,868 1.7mg ¥100,067
12.5mg ¥126,500 2.4mg ¥129,250
15mg ¥151,800 — —
  • 自由診療のため保険適用外で、全額自己負担です
  • 診察料・配送料は無料です
  • 処方は1ヶ月分ずつです(定期購入・複数月のまとめ買いはありません)
  • 出典:slimaru.jp/price

用量が上がるほど月々の費用も上がります。続けやすい治療かどうか、始める前に費用の見通しも立てておきましょう。

目標体重に達したらどうする?

目標体重に達したら、医師と一緒に「続ける・用量を見直す・やめる」のどれにするかを考えます。体重の数字だけで決めるのではなく、健康障害の変化もあわせて判断します。

肥満症の治療の目的は、単に体重を減らすことではありません。高血圧や脂質異常症、2型糖尿病など、肥満が原因の健康障害を改善することです。日本肥満学会の「肥満症診療ガイドライン2022」では、肥満症の減量目標として現在の体重から3%以上の減少が示されています(高度肥満症では5〜10%)。

目標体重に達したときに確認したいポイントは、次の3つです。

  1. 健康診断の数値は改善したか:血圧、コレステロール、血糖など
  2. 食事・運動の習慣は身についたか:薬がなくても続けられる生活になっているか
  3. 副作用や費用の負担はどうか:無理なく継続できる状態か

特に2つ目が大切です。薬で食欲が落ち着いている間に、食事内容や運動の習慣を整えておきましょう。薬をやめたあとの体質改善の土台になります。

やめ方:急にやめる・減量しながらやめる

ゼップバウンドもウゴービも、電子添文には「用量を少しずつ減らしてやめる」といった中止の方法は定められていません。どうやめるかは、患者さんの状態を見て医師が決めます。なお、どちらも持続性の製剤のため、中止後もしばらく効果や副作用が続く可能性があるとされています(ゼップバウンド 8.2、ウゴービ 8.1)。

そのままやめる場合 やめたあとは食欲が戻りやすくなります。やめたあとの食事管理を前もって準備しておくことが大切です。

用量を下げてからやめる場合 食欲の変化をゆるやかにしたいときに、医師が選ぶことがあります。ただし、低い用量での効果は、臨床試験で主に確かめられた用量とは異なります。自己判断で量を変えるのはやめましょう。

どちらの方法でも、次のことを守ってください。

  • 自分の判断で中止や用量の変更をしない
  • 余った薬を他人に譲らない(処方薬の譲渡は違法です)
  • フリマアプリやSNSで売り買いしない(個人間売買は違法です。出典:厚生労働省)

「費用を抑えたいから」と、オゼンピック・リベルサス・マンジャロなどの糖尿病の薬に切り替えるのも避けてください。これらは2型糖尿病の治療薬で、肥満症の薬としては承認されていません。減量目的で使うと、副作用が起きたときに医薬品副作用被害救済制度の対象外になるおそれがあります。

1ヶ月だけ・短期間の使用は意味がある?

1ヶ月だけの使用は、薬の本来の使い方とは違います。期待する効果は得にくいと考えてください。

理由は、始めの用量がどう決められているかにあります。ゼップバウンドの2.5mg、ウゴービの0.25mgは、体を薬に慣らすための開始用量です。臨床試験で効果が確かめられた維持用量(ゼップバウンド10mg、ウゴービ2.4mg)とは違います。1ヶ月でやめると、開始用量だけで終わってしまいます。

「イベントまでの短期間だけ痩せたい」という美容やダイエットが目的の方は、そもそも治療の対象外です。スリマルの処方対象は、医師の診断に基づく肥満症の方に限られます。

処方の対象外になる方 - 20歳未満の方 - 初診時のBMI(体格指数)が27未満の方 - 美容目的・痩身ダイエット目的の方 - ビグアナイド系、スルホニルウレア剤、DPP-4阻害剤、SGLT2阻害剤、インスリン製剤などの糖尿病の薬を使っている方

妊娠中の方、妊娠している可能性がある方は使えません。授乳中の方や、心臓病・腎臓病の治療歴がある方などは、診察で医師が使えるかどうかを判断します。

中断後に再開するときの用量は?

再開時の用量は医師が判断し、休んだ期間によっては低い用量から段階的に戻すことがあります。電子添文でも、胃腸障害などで忍容性が得られない場合は減量や増量の延期を検討するとされています(ゼップバウンド 7.3、ウゴービ 7.2)。

打ち忘れた場合(電子添文の記載) - ゼップバウンド:次の投与まで3日(72時間)以上あれば、気づいた時点で打ちます。3日未満なら1回分を飛ばし、次の予定日に打ちます(7.2) - ウゴービ:次の投与まで2日(48時間)以上あれば、気づいた時点で打ちます。2日未満なら1回分を飛ばします(7.3)

どちらも、2回分を一度に打つことはしないでください。詳しくはGLP-1を打ち忘れたときの対処法をご覧ください。

数週間以上あいてしまった場合 再開時の用量は、休んだ期間や以前の副作用の出方を見て医師が決めます。「前と同じ量なら大丈夫」と自分で判断せず、必ず診察で相談してください。

スリマルでは、再開時の相談もオンライン診療(Zoom)で受けられます。予約は24時間受け付けており、診療時間は10:00〜18:30です。

中止後の体重を保つには?

薬をやめたあとに体重が戻る傾向は、臨床試験でも報告されています(ゼップバウンドのSURMOUNT-4試験:Aronne LJ, et al. JAMA. 2024、ウゴービのSTEP 1試験の延長期間:Wilding JPH, et al. Diabetes Obes Metab. 2022)。意志の弱さだけの問題ではなく、薬で抑えられていた食欲が戻ることが関わると考えられています。

やめたあとの体重を保つには、治療中から次のような準備をしておくのが大切です。

  • たんぱく質を意識して、筋肉量が落ちるのを防ぐ
  • 1日の歩数など、続けられる運動の目標を決める
  • 週に1回は体重を測り、変化に早めに気づく

リバウンドが起こる仕組みと具体的な対策は、GLP-1をやめたらリバウンドする?原因と防ぐ方法で詳しく解説しています。

まとめ

  • ゼップバウンドの主な臨床試験は72週、ウゴービは68週。保険診療の最適使用推進ガイドラインでは、それぞれ最大72週・68週とされています
  • 3〜4ヵ月使っても改善傾向がなければ中止するのが電子添文のルールです。毎月の診察で続けるかどうかを医師が判断します
  • やめ方や再開時の用量は、自分で決めずに医師と相談しましょう
  • 1ヶ月だけの使用は開始用量で終わってしまい、本来の使い方ではありません
  • 副作用(胃腸の症状、頻度は低いものの急性膵炎・胆嚢炎など)があり、医師の管理のもとで使う薬です

スリマルは、医師の診断に基づく肥満症を対象にしたオンライン診療です。「自分は対象になるのか」「どのくらい続ければいいのか」が気になる方は、まずはオンライン診察で医師に相談してみてください。

免責事項

本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。治療の適応は個別の診察により判断されます。効果・副作用には個人差があります。気になる症状や治療をご検討の方は、必ず医師にご相談ください。

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症状が急に悪化したり、不安になったりしたときに、すぐに医師に相談できるよう、スリマルを利用して、治療への一歩を踏み出しましょう。

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