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ゼップバウンド・ウゴービで抜け毛が増える?急な減量との関係と対策

肥満症治療中・検討中の方へ。ゼップバウンド・ウゴービやマンジャロで抜け毛は起こる?電子添文の記載と急な減量による休止期脱毛、栄養面の対策、受診の目安をまとめました。気になる方は医師にご相談ください。

医療監修

肥満症・代謝疾患領域の医療情報について、医療ガイドラインおよび医学論文を参考に編集しています。

本記事は肥満症治療に関する医療情報を提供するものです。GLP-1受容体作動薬などの薬剤には副作用やリスクがあります。治療効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。詳細は医師にご相談ください。

公開日: 2026-11-05

この記事について

この記事は、肥満症治療でゼップバウンドやウゴービを使っている方・使うか迷っている方に向けたものです。「マンジャロで髪が抜けた」という話を聞いて不安になった方にも読んでいただけます。

体重が減ってきたころにシャンプー時の抜け毛が増えて、ドキッとしたことはありませんか? 抜け毛は、薬の副作用としても、急な減量そのものによっても起こることがあります。この記事では、電子添文(医薬品の公式な説明書)などの情報をもとに、原因と対策を整理します。減量中の生理不順にも触れます。

なお、マンジャロはゼップバウンドと同じ有効成分(チルゼパチド)を含む2型糖尿病の治療薬です。オゼンピック・リベルサスも同じく糖尿病の治療薬です。いずれも肥満症の治療薬ではありません。減量目的で使うことはおすすめしません。

臨床試験で脱毛はどのくらい報告されている?

ゼップバウンドとウゴービの電子添文には、どちらも「その他の副作用」に「脱毛症」が載っており、頻度はいずれも「1〜5%未満」の区分です。

薬剤 電子添文での記載 頻度区分
ゼップバウンド(チルゼパチド) 11.2 その他の副作用(その他) 1〜5%未満
ウゴービ(セマグルチド) 11.2 その他の副作用(皮膚及び皮下組織障害) 1〜5%未満

出典:ゼップバウンド電子添文(2026年9月改訂 第6版)、ウゴービ電子添文(2026年6月改訂 第7版)(PMDA)

ご自身の状況にあてはめた判断は、処方する医師に確認してください。

注意したいのは、抜け毛が出たときに薬の直接の作用なのか、体重が急に減ったせいなのかを見分けにくいことです。どちらも同じ時期に起こりうるため、自己判断で薬をやめずに医師に相談しましょう。

脱毛以外にも、両剤では次のような副作用が知られています。

  • 吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛などの胃腸症状
  • 低血糖(特に糖尿病の薬と併用したとき)
  • 頻度は低いものの、急性膵炎、胆嚢炎、イレウス(腸閉塞を含む)などの重大な副作用

強い腹痛が続く、吐き気が止まらないといった場合は、すぐに医師へ連絡してください。治療は医師の診断・管理のもとで行う必要があります。

急な体重減少による休止期脱毛とは?

減量中の抜け毛の原因としてよく知られているのが、「休止期脱毛」と呼ばれる状態です。 休止期脱毛とは、成長中の髪が一斉に「休む段階」へ移り、まとめて抜ける状態です。

髪の毛には「ヘアサイクル」というリズムがあります。

  1. 成長期:髪が伸び続ける期間(数年)
  2. 退行期:成長が止まる短い移行期間
  3. 休止期:抜け落ちるのを待つ期間(数か月)

体に大きな負担がかかると、成長期の髪が早めに休止期へ切り替わることがあります。きっかけになりやすいのは次のようなものです。

  • 短い期間での大きな体重減少
  • 食事量が急に減ることによる栄養不足
  • 発熱を伴う病気、手術、出産
  • 強い精神的ストレス

GLP-1受容体作動薬(食欲を抑えるホルモンに似た働きをする薬)を使うと、食欲が落ちて食事量が大きく減ることがあります。その結果、たんぱく質やエネルギーが足りなくなり、髪の材料が不足しやすくなるのです。

髪の毛根そのものが壊れるわけではないため、休止期脱毛は一時的なことが多いとされています。過度に心配しすぎないことも大切です。

抜け毛はいつから・いつまで続く?

休止期脱毛は、きっかけから数か月遅れて目立ってくるのが一般的とされています。 休止期の髪が抜けるまでに時間差があるためです。

治療を始めた直後ではなく、体重が減ってきたころに抜け毛が増えることがあるのは、このヘアサイクルの仕組みによるものと考えられます。

原因が落ち着けば、多くの場合は数か月ほどで抜け毛が減り、新しい髪が生えてくるとされています。ただし、回復のペースには個人差があります。

次のような場合は、休止期脱毛以外の原因も考えられます。

  • 半年以上たっても抜け毛が減らない
  • 地肌が透けて見える範囲が広がり続ける
  • 抜け毛以外にも、だるさ・動悸・むくみなどの症状がある

減量中の生理不順にも注意

急な減量は、髪だけでなく月経にも影響することがあります。 エネルギー不足が続くと、月経をコントロールするホルモンの分泌が乱れやすくなるためです。周期が乱れる、月経が止まるといった変化が起こることがあります。

一方で、肥満そのものも月経異常の原因になります。日本肥満学会の肥満症診療ガイドライン2022では、月経異常・女性不妊を肥満症に関連する健康障害の一つに挙げています。

以下の点も覚えておいてください。

  • ゼップバウンドは、経口避妊薬(ピル)の効果を弱めるおそれがあり、電子添文で「併用注意」とされています
  • 両剤とも、妊娠中または妊娠の可能性がある方には投与しません
  • ウゴービは、2か月以内に妊娠を予定している場合は投与を中止します

月経が3か月以上来ない、出血が多いといった場合は、婦人科への相談も検討しましょう。

たんぱく質・鉄・亜鉛など栄養面の見直しは?

減量中の抜け毛対策の基本は、髪の材料になる栄養を不足させないことです。 食事量が減っているときこそ、「何を食べるか」が大切になります。

たんぱく質

髪の主成分は、ケラチンというたんぱく質です。 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、18〜64歳の推奨量を男性65g、女性50g/日としています。

食欲が落ちているときは、少量でたんぱく質をとれる食品が便利です。

  • 卵、納豆、豆腐
  • ヨーグルト、チーズ
  • 鶏むね肉、魚の缶詰

毎食、手のひら1枚分を目安にたんぱく質の食品を添えると、無理なく続けやすくなります。

鉄

鉄は、毛根に酸素を運ぶ血液(ヘモグロビン)の材料です。 月経のある女性は特に不足しやすい栄養素です。赤身の肉、レバー、あさり、小松菜などに多く含まれます。

亜鉛

亜鉛は、たんぱく質から髪がつくられる過程を支えるミネラルです。 牡蠣、牛肉、卵、ナッツ類などに多く含まれます。

食べる量が少ないときの工夫

  • 1回の量を減らして、食事の回数を増やす
  • 汁物やスープに具材を入れて、食べやすくする
  • 脂っこいものを控え、胃腸への負担を減らす

体重を落とすことだけを急ぐと、筋肉や髪に必要な栄養まで不足しやすくなります。無理なく継続できる食習慣を医師と相談しながら整えていきましょう。減量中のたんぱく質のとり方は「減量中のたんぱく質の取り方」、筋肉を保つ工夫は「GLP-1治療中の筋トレ・運動」でも解説しています。

サプリや育毛剤は必要?

栄養素が足りているなら、サプリを足しても抜け毛が減るとは限りません。 まずは食事を見直し、それでも不足が心配なら医師に相談しましょう。

サプリを使うときの注意点は次のとおりです。

  • 鉄・亜鉛のとりすぎ:過剰にとると、胃腸症状などの健康被害につながることがあります
  • 「髪に効く」とうたう商品:休止期脱毛への効果が確かめられているとは限りません
  • 血液検査の活用:鉄や亜鉛が本当に足りないかは、検査で確認できます

市販の育毛剤・発毛剤についても考えてみましょう。日本皮膚科学会の「男性型及び女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、ミノキシジル外用薬が推奨されています。ただし、これは男性型・女性型脱毛症(いわゆる薄毛)が対象です。減量による休止期脱毛への効果は、同じようには確かめられていません。

使う場合は、頭皮のかぶれやかゆみなどの副作用にも注意してください。迷ったら、薬剤師や皮膚科医に相談しましょう。

皮膚科・医師に相談すべき抜け方は?

次のような抜け方は、急な減量以外の原因も考えられます。皮膚科への相談を検討してください。

  • 円形・楕円形にくっきり抜ける:円形脱毛症(免疫の異常で毛根が攻撃される病気)の可能性があります
  • 眉毛・まつ毛・体毛も抜ける:全身の病気が隠れていることがあります
  • 地肌が赤い、かゆい、フケが多い:脂漏性皮膚炎(皮脂の多い部分に起こる炎症)など頭皮の病気の可能性があります
  • 半年以上抜け毛が続く:休止期脱毛以外の原因を調べる必要があります

あわせて、次の症状があれば治療を担当する医師にも伝えましょう。

  • 強いだるさ、息切れ、顔色が悪い(貧血の可能性)
  • 首の腫れ、動悸、むくみ(甲状腺の異常の可能性)
  • 食事がほとんどとれない状態が続いている

抜け毛を理由に自己判断で治療をやめたり、量を変えたりするのは避けてください。医師と相談しながら、減量のペースや食事の内容を調整していくことが大切です。

まとめ:抜け毛は医師と相談しながら対策を

  • ゼップバウンド・ウゴービの電子添文には、どちらも「脱毛症」(1〜5%未満)が記載されています
  • 減量中の抜け毛は、急な体重減少による休止期脱毛のこともあります
  • 抜け毛は数か月遅れて目立ち、原因が落ち着けば回復に向かうことが多いとされています
  • たんぱく質・鉄・亜鉛を意識し、無理なく継続できる食事を心がけましょう
  • 円形の脱毛や長引く抜け毛は、皮膚科への相談を検討してください

スリマルの肥満症オンライン診療について

スリマルは、医師の診断に基づく「肥満症」を対象としたオンライン診療サービスです。診察はZoomで行い、ゼップバウンド・ウゴービを処方しています。

  • 自由診療のため保険適用外で、薬代は全額自己負担です
  • 料金の例(1か月分・税込):ゼップバウンド2.5mg 36,410円、ウゴービ0.25mg 19,800円
  • 診察料・配送料は無料です
  • 対面診療・保険診療は行っていません

次の方は治療の対象外です。

  • 20歳未満の方
  • BMI 27未満の方
  • 美容目的・痩身ダイエット目的の方
  • 糖尿病の治療薬(ビグアナイド系薬剤、SGLT2阻害剤、インスリン製剤など)を処方されている方

処方できるかどうかは、医師が診察で判断します。治療中の抜け毛や生理不順が気になる方、治療を始めるか迷っている方は、まず医師に相談してみてください。

免責事項

本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。治療の適応は個別の診察により判断されます。効果・副作用には個人差があります。気になる症状や治療をご検討の方は、必ず医師にご相談ください。

「どうしても体重が減らない」と悩んでいませんか?

「治療を始めるべきか」「専門医に相談したいが、どの病院へ行けばよいのか」など、不安な気持ちを抱えていませんか?
症状が急に悪化したり、不安になったりしたときに、すぐに医師に相談できるよう、スリマルを利用して、治療への一歩を踏み出しましょう。

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