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サクセンダとは?国内で肥満症に未承認の理由・効果・副作用

サクセンダが気になる方へ。国内で肥満症に未承認である意味、海外臨床試験の結果と副作用、救済制度の対象外となるリスク、国内承認薬との違いを解説。肥満症の治療は医師にご相談ください。

医療監修

肥満症・代謝疾患領域の医療情報について、医療ガイドラインおよび医学論文を参考に編集しています。

本記事は肥満症治療に関する医療情報を提供するものです。GLP-1受容体作動薬などの薬剤には副作用やリスクがあります。治療効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。詳細は医師にご相談ください。

公開日: 2026-11-05

この記事について

この記事は、美容クリニックなどでサクセンダを知り、使うか迷っている方向けです。BMIが27以上で、医学的な肥満症治療を考えている方にも役立つ内容です。

サクセンダは、日本では肥満症の治療薬として承認されていません。 同じ成分のビクトーザは、国内では2型糖尿病の治療薬として承認されています。肥満症の治療薬としては承認されていません。

「注射で体重が減るらしい」と聞いて、気になっていませんか?この記事では、科学的根拠にもとづいて、効果とリスクの両方を整理します。

サクセンダとはどんな薬か?(成分・海外での位置づけ)

サクセンダは、ノボ ノルディスク社が開発した注射薬です。有効成分はリラグルチドで、海外では毎日注射するタイプの製剤として使われています。国内で未承認のため、この記事では用法・用量は扱いません。

リラグルチドはGLP-1受容体作動薬に分類されます。GLP-1とは、食事をとると腸から出るホルモンです。食欲を抑えたり、胃の動きをゆるやかにしたりする働きがあります。

海外での主な位置づけは次のとおりです。

  • 米国:2014年に体重管理の薬としてFDAが承認
  • 欧州:2015年に承認
  • 日本:肥満症の効能では未承認

海外では、食事療法・運動療法に上乗せして使う薬とされています。あくまで医師の管理のもとで使う処方薬です。

日本で肥満症に未承認とはどういうことか?

日本で医薬品を使うには、国の審査と承認が必要です。承認は「どの病気に」「どのように使うか」までセットで決まります。

サクセンダは、国内で肥満症の承認を受けていません。そのため、国内の承認薬と同じ扱いにはなりません。

ビクトーザとの関係は?

ビクトーザもサクセンダも、成分は同じリラグルチドです。ただし、ビクトーザが国内で承認されているのは2型糖尿病の治療です。肥満症の治療薬としては承認されていません。

「同じ成分なら同じように使える」とは言えない点に注意が必要です。

どうやって手に入るのか?

一部の医療機関では、医師が海外から輸入したサクセンダを自由診療で使っている例があります。日本の審査を経ていないため、国内では有効性・安全性や品質が確認されていません。

未承認の理由について、公表された情報からは詳しいことはわかりません。この記事では推測を避け、事実だけをお伝えします。

海外臨床試験での体重減少効果は?

代表的な臨床試験は「SCALE Obesity and Prediabetes試験」です(Pi-Sunyer X, et al. N Engl J Med. 2015)。

対象は、糖尿病のない次のような成人でした。

  • BMI30以上の方
  • BMI27以上で、脂質異常症か高血圧がある方

食事療法・運動療法と組み合わせ、56週間投与した結果は次のとおりです。

項目 リラグルチド3.0mg群 プラセボ群
平均体重減少率 約8.0% 約2.6%
5%以上減った人の割合 約63% 約27%

※プラセボとは、有効成分を含まない偽薬のことです。

数字だけを見ると魅力的に感じるかもしれません。ただし、これは海外の臨床試験の平均値です。効果には個人差があります。 日本人で肥満症への効果を確かめた承認審査は行われていません。

また、同じ試験では副作用で投与を中止した人もプラセボ群より多くいました。次の章で詳しく見ていきます。

主な副作用と注意点は?

同じ試験で多かった副作用は、胃腸の症状です。吐き気はリラグルチド群の約4割にみられました(Pi-Sunyer X, et al. 2015)。

よくみられる副作用

  • 吐き気、嘔吐
  • 下痢、便秘
  • 腹痛、消化不良
  • 頭痛、だるさ
  • 注射部位の赤みやかゆみ

注意が必要な副作用

  • 急性膵炎:激しい腹痛や背中の痛みが続く
  • 胆のうの病気(胆石症・胆のう炎など):みぞおちや右わき腹の痛み、発熱
  • 低血糖:糖尿病の薬と併用すると起こりやすい
  • 脱水と腎機能の悪化:嘔吐や下痢が続いたとき

※ 上の「注意が必要な副作用」は、海外の添付文書などで注意喚起されている内容です。国内で未承認のため、日本の電子添文はありません。

また、米国の添付文書には甲状腺C細胞腫瘍に関する警告があります。これはげっ歯類(ラット・マウス)の試験で認められた所見にもとづくもので、ヒトで同様の腫瘍が起こるかどうかはわかっていません(米国添付文書)。

どの薬でも、副作用がゼロということはありません。医師の診断と管理のもとで使うことが前提になります。

未承認薬を使うリスクとは?(救済制度の対象外など)

未承認薬には、効果や副作用とは別のリスクがあります。

1. 医薬品副作用被害救済制度の対象外

国内には「医薬品副作用被害救済制度」があります。正しく使った医薬品で重い健康被害が出たとき、医療費などが給付される公的な制度です(PMDA)。

国内で未承認の医薬品は、原則としてこの制度の対象外です。重い副作用が出ても、公的な救済を受けられない可能性があります。

2. 国内での安全性情報が少ない

国内の承認薬は、市販後も副作用情報が集められています。未承認薬はこうした国内の仕組みの外にあります。

3. 入手経路による品質の問題

医療機関を通さず、ネット通販などで入手するのは危険です。偽造品や保管状態の悪い製品が混ざるおそれがあります。詳しくは「GLP-1の個人輸入のリスク」をご覧ください。

本人が使う目的で決められた数量内であれば、個人輸入そのものは違法ではありません。ただし、偽造品や健康被害のリスクがあります。

一方、フリマアプリやSNSでの個人間の売買は違法です。 処方された薬を他人に譲ることも違法です(厚生労働省)。

やめた後の体重の変化は?

GLP-1受容体作動薬は、やめると体重が戻りやすいことがわかっています。

SCALE試験でも、投与終了後の観察期間で体重が再び増える傾向がみられました。同じ系統のセマグルチドの試験では、中止後1年で減った体重の約3分の2が戻りました(Wilding JPH, et al. Diabetes Obes Metab. 2022)。

薬はあくまで治療の一部です。食事や運動、睡眠などの生活習慣を、無理なく継続できる形で整えることが欠かせません。薬に頼り切らず、体質改善を目指す視点が大切です。

国内で肥満症に承認されている薬は?

国内で肥満症の効能が承認されている週1回の注射薬は、次の2つです(GLP-1関連の薬の全体像は「GLP-1受容体作動薬の種類一覧」)。

項目 ゼップバウンド ウゴービ
成分 チルゼパチド セマグルチド
分類 GIP/GLP-1受容体作動薬 GLP-1受容体作動薬
投与 週1回の皮下注射 週1回の皮下注射
製造販売 日本イーライリリー ノボ ノルディスク ファーマ

どちらも国内の審査を経た承認薬です。正しく使って重い副作用が出た場合、救済制度の対象になりえます。

ただし、肥満症の効能には条件があります。食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られない場合が対象です(各電子添文)。

なお、ゼップバウンドは閉塞性睡眠時無呼吸症候群にも承認されています。ウゴービはMASH(代謝機能障害関連脂肪肝炎)にも承認されています。スリマルで処方するのは肥満症の治療のみです。

スリマルでの処方と料金

スリマルは、Zoomでの肥満症オンライン診療です。対面診療は行っていません。自由診療のため保険適用外で、全額自己負担です。

ゼップバウンド(1ヶ月分・税込)

用量 料金
2.5mg ¥36,410
5mg ¥55,435
7.5mg ¥78,271
10mg ¥109,868
12.5mg ¥126,500
15mg ¥151,800

ウゴービ(1ヶ月分・税込)

用量 料金
0.25mg ¥19,800
0.5mg ¥31,900
1.0mg ¥50,996
1.7mg ¥100,067
2.4mg ¥129,250

診察料・配送料は無料です。処方は1ヶ月分ずつです(出典:スリマル 料金ページ)。

処方の対象にならない方

次の方は、スリマルでは処方できません。

  • 20歳未満の方
  • 初診時のBMIが27未満の方
  • 美容目的・痩身ダイエット目的の方
  • 糖尿病の薬(ビグアナイド系、SGLT2阻害剤、DPP-4阻害剤、インスリン製剤など)を処方されている方

また、妊娠中や妊娠の可能性がある方には投与しません。授乳中の方や持病のある方は、医師が診察で処方を判断します。

まとめ

  • サクセンダ(リラグルチド)は国内で肥満症に未承認
  • 同じ成分のビクトーザは、国内では2型糖尿病の治療薬
  • 海外試験では体重減少がみられたが、効果には個人差がある
  • 吐き気などの胃腸症状のほか、膵炎や胆のうの病気にも注意が必要
  • 未承認薬は医薬品副作用被害救済制度の対象外になりうる
  • 国内で肥満症に承認された週1回の注射薬は、ゼップバウンドとウゴービ

「どの薬が自分に合うのか」は、自分だけで決めるのは難しいものです。BMIが27以上で肥満症治療を考えている方は、まず医師に相談してみませんか?スリマルでは、オンライン診療で医師が治療の対象かどうかを確認します。

免責事項

本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。治療の適応は個別の診察により判断されます。効果・副作用には個人差があります。気になる症状や治療をご検討の方は、必ず医師にご相談ください。

「どうしても体重が減らない」と悩んでいませんか?

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症状が急に悪化したり、不安になったりしたときに、すぐに医師に相談できるよう、スリマルを利用して、治療への一歩を踏み出しましょう。

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