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SGLT2阻害薬・メトホルミンで痩せる?ダイエット目的の危険性

糖尿病薬で痩せられるか気になる方へ。SGLT2阻害薬・メトホルミンに肥満症の適応がないこと、脱水やケトアシドーシスなどのリスクを電子添文をもとに解説。減量に悩んだら自己判断せず医師に相談を。

医療監修

肥満症・代謝疾患領域の医療情報について、医療ガイドラインおよび医学論文を参考に編集しています。

本記事は肥満症治療に関する医療情報を提供するものです。GLP-1受容体作動薬などの薬剤には副作用やリスクがあります。治療効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。詳細は医師にご相談ください。

公開日: 2026-11-05

この記事について

この記事は、「糖尿病の薬で痩せられる」と聞いて気になっている方に向けたものです。SGLT2阻害薬やメトホルミンをダイエットに使ってよいかを、科学的根拠にもとづいて説明します。

SNSや広告で「糖尿病薬ダイエット」という言葉を見たことはありませんか? 忙しくて運動の時間が取れないと、薬で減量できるなら試したいと思うかもしれません。 ただ、これらの薬は肥満症の治療薬として承認されていません。 この記事では、体重が減ると言われる仕組みと、ダイエット目的で使う危険性をまとめます。 あわせて、肥満症に承認された治療薬という選択肢も紹介します。

※GLP-1系の糖尿病薬(マンジャロ・オゼンピック・リベルサス)は別の記事(マンジャロダイエットの危険性、リベルサスダイエット)で扱っています。この記事では、SGLT2阻害薬とビグアナイド系(メトホルミン)の2系統に絞ります。


医療ダイエットで使われることがある糖尿病薬とは

医療ダイエットとして処方されることがある糖尿病薬には、主に次の2系統があります。どちらも本来は糖尿病を治療するための薬です。

SGLT2阻害薬

SGLT2阻害薬は、腎臓で糖が体に戻るのを抑える薬です。 SGLT2とは、尿のもとから糖を再吸収するたんぱく質のことです。 主な製剤は次のとおりです。

  • ルセフィ(ルセオグリフロジン)
  • スーグラ(イプラグリフロジン)
  • フォシーガ(ダパグリフロジン)
  • ジャディアンス(エンパグリフロジン) など

いずれも2型糖尿病の治療薬として承認されています。 製剤によっては、1型糖尿病・慢性心不全・慢性腎臓病の効能もあります。 肥満症の効能を持つ製剤はありません。

ビグアナイド系(メトホルミン)

メトホルミンは、ビグアナイド系と呼ばれる種類の飲み薬です。 主に肝臓で糖がつくられるのを抑え、血糖値を下げます。 インスリン抵抗性を改善する作用もあるとされます。 インスリン抵抗性とは、血糖値を下げるホルモンが効きにくくなった状態です。

代表的な製剤はメトグルコなどです。こちらも2型糖尿病の治療薬で、肥満症の効能はありません。

SGLT2阻害薬・メトホルミンで体重が減ると言われる理由

体重が減ると言われるのは、どちらの薬にも「糖の出入り」を変える作用があるからです。ただ、これは減量を目的とした作用ではありません。

SGLT2阻害薬:糖を尿に出す

SGLT2阻害薬を使うと、本来なら体に戻るはずの糖が尿に出ていきます。 糖はエネルギー源なので、その分のカロリーが体外に出ます。 さらに尿の量が増えるため、体の水分も減りやすくなります。

つまり、体重が減って見える理由には、水分が抜けること も含まれます。 体脂肪が減って体質改善が進んだ、とは言い切れません。

メトホルミン:体重を増やしにくい

メトホルミンは、血糖値を下げても体重を増やしにくい薬として知られています。 吐き気や食欲不振などの消化器症状が出て、食べる量が減ることもあります。 ただしこれは副作用による変化で、健康的に減量できているわけではありません。

糖尿病の治療で見られる変化にすぎない

どちらの変化も、2型糖尿病の治療中に見られるものです。 糖尿病のない人にダイエット目的で使ったときの効果と安全性は、確認されていません。 「糖尿病の人の体重が減った」というデータを、そのまま減量効果と考えるのは誤りです。

肥満症の適応はない:ダイエット目的は適応外使用

SGLT2阻害薬もメトホルミンも、ダイエット目的で使えば 適応外使用 になります。 適応外使用とは、国が承認した効能以外の目的で薬を使うことです。

なぜ適応外使用が問題なのか

医薬品は、承認された効能のために有効性と安全性が確かめられています。 承認されていない目的では、次のような点がわかっていません。

  • どのくらいの量なら安全か
  • どのような人にリスクが高いか
  • どれだけ使い続けてよいか

副作用救済制度の対象外となる可能性

日本には「医薬品副作用被害救済制度」があります。 医薬品を正しく使ったのに重い副作用が出た場合に、医療費などを給付する制度です。 添付文書(電子添文)に沿わない使い方をした場合は、救済の対象外となる可能性があります。 健康被害が出ても、公的な救済を受けられないかもしれません。

個人間売買・譲渡は違法

フリマアプリやSNSで処方薬を売り買いすることは 違法 です。 処方された薬を他人に譲ることも同じく違法です。 個人輸入で手に入れた薬には、偽造品や品質の悪いもののおそれもあります。 個人輸入した医薬品も、副作用救済制度の対象外です。

出典:厚生労働省「医薬品等の個人輸入について」

主な副作用とリスク(脱水・ケトアシドーシス・尿路/性器感染・乳酸アシドーシス)

どちらの薬にも、命に関わることがある重い副作用が電子添文に書かれています。 糖尿病のない人が自己判断で使うと、異変に気づくのが遅れるおそれがあります。

SGLT2阻害薬のリスク

① 脱水 尿の量が増えるため、体の水分が失われやすくなります。 脱水が進むと、脳梗塞などの血栓・塞栓症につながることがあります。 高齢の方や利尿薬を使っている方は、特に注意が必要とされています。

② ケトアシドーシス ケトアシドーシスとは、脂肪の分解で生じる酸性の物質(ケトン体)が血液中に増えすぎた状態です。 意識障害に至ることもある重い状態です。 SGLT2阻害薬では、血糖値がそれほど高くなくても起こる ことがあります。

電子添文では、過度な糖質制限 や食事がとれないことがリスクになると注意されています。 糖質制限ダイエットと組み合わせるのは特に危険です。 吐き気、嘔吐、腹痛、強いのどの渇き、だるさ、息苦しさが出たら、すぐに医療機関を受診してください。

③ 尿路感染症・性器感染症 尿に糖が多く含まれるため、細菌やカビが増えやすくなります。 膀胱炎、腎盂腎炎、性器カンジダ症などが報告されています。 まれに、外陰部や会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)という重い感染症も起こります。

④ 低血糖 他の糖尿病薬と一緒に使うと、低血糖が起こることがあります。

メトホルミンのリスク

① 乳酸アシドーシス 乳酸アシドーシスとは、血液中に乳酸がたまり、血液が酸性に傾く状態です。 メトホルミンの電子添文では、警告として注意喚起されています。 脱水、過度の飲酒、腎機能の低下、高齢などがリスクを高めるとされています。 吐き気、腹痛、だるさ、筋肉痛、呼吸が速くなるなどの症状に注意が必要です。

② 消化器症状 下痢、吐き気、食欲不振、腹痛などがよく見られる副作用です。

③ 低血糖 他の糖尿病薬と併用したときや、食事がとれないときに起こることがあります。

「ダイエット中の体」はリスクが重なりやすい

食事を減らす、汗をかく運動を増やす、お酒を飲む。 ダイエット中によくある行動の多くは、脱水やアシドーシスのリスク要因と重なります。 「痩せたい」という目的が、そのまま副作用のリスクを高めてしまうのです。

糖尿病の治療を受けている人が減量したいとき

すでに糖尿病の治療を受けていて減量したい場合は、まず主治医に相談してください。 自己判断で薬を増やしたり、やめたり、別の薬に替えたりしないでください。

主治医と一緒に治療計画を立てる

2型糖尿病では、減量が血糖コントロールに役立つことがあります。 どの薬をどう組み合わせるかは、血糖値や腎機能、合併症などをもとに主治医が決めます。 SGLT2阻害薬やメトホルミンも、その治療の一部として処方されています。

食事療法・運動療法も含め、無理なく継続できる方法を主治医と話し合いましょう。

スリマルの対象にならない方

スリマルでは、次の糖尿病用薬剤を処方されている方は 治療の対象外 です。

  • ビグアナイド系薬剤(メトホルミンなど)
  • SGLT2阻害剤
  • スルホニルウレア剤
  • 速効型インスリン分泌促進剤
  • α-グルコシダーゼ阻害剤
  • チアゾリジン系薬剤
  • DPP-4阻害剤
  • インスリン製剤 など

糖尿病の治療を受けている方は、主治医のもとで治療を続けてください。

肥満症に承認された治療薬という選択肢

糖尿病がなく、肥満症の治療を考えている方には、肥満症の効能が承認された薬 があります。

「肥満」と「肥満症」の違い

日本肥満学会の定義では、BMI25以上が「肥満」です。 「肥満症」は、肥満に高血圧や脂質異常症などの健康障害が伴う(または予測される)状態で、医学的に減量が必要な病態を指します。 BMIとは、体重(kg)を身長(m)の2乗で割った体格の指標です。

肥満症に承認されている薬

ゼップバウンド ウゴービ
成分 チルゼパチド セマグルチド
種類 GIP/GLP-1受容体作動薬 GLP-1受容体作動薬
使い方 週1回の自己皮下注射 週1回の自己皮下注射
開始用量 2.5mg 0.25mg

GLP-1は、食後に腸から出るホルモンです。食欲を抑えたり、胃の動きをゆるやかにしたりします。 どちらも4週間ごとに段階的に量を増やします。

電子添文では、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られない場合が対象とされています。 臨床試験で体重減少が確認されていますが、効果には個人差があります。

承認薬にも副作用はある

承認された薬にも副作用があります。主なものは次のとおりです。

  • 吐き気、嘔吐、下痢、便秘などの消化器症状
  • 低血糖(特に他の糖尿病薬と併用した場合)
  • 急性膵炎、胆嚢炎・胆管炎などの胆道の病気、イレウス(腸閉塞を含む)

どちらも 医師の診断と管理のもとで使う薬 です。妊娠中・妊娠の可能性がある方には投与しません。

スリマルの肥満症オンライン診療

スリマルは、株式会社MICINが運営する 肥満症のオンライン診療 です。 Zoomでの診察なので、忙しい方も通院の時間を取らずに相談できます。

対象となる方 - 20歳以上 - BMI27以上 - 医師の診断に基づく肥満症に該当する方

対象とならない方 - 20歳未満の方 - BMI27未満の方 - 美容目的・痩身ダイエット目的の方 - 前述の糖尿病用薬剤を処方されている方

料金(税込・1ヶ月分)

ゼップバウンド 料金 ウゴービ 料金
2.5mg ¥36,410 0.25mg ¥19,800
5mg ¥55,435 0.5mg ¥31,900
7.5mg ¥78,271 1.0mg ¥50,996
10mg ¥109,868 1.7mg ¥100,067
12.5mg ¥126,500 2.4mg ¥129,250
15mg ¥151,800 — —
  • 自由診療のため、公的医療保険は使えず全額自己負担です
  • 診察料・配送料は無料です
  • 処方は1ヶ月分ずつです(定期購入はありません)

出典:スリマル 料金ページ

処方できるかどうか、どの用量にするかは、オンライン診察で医師が判断します。

まとめ

  • SGLT2阻害薬・メトホルミンは2型糖尿病などの治療薬で、肥満症の効能はありません
  • 体重が減る理由には水分の減少や副作用も含まれ、健康的な減量とは言えません
  • ダイエット目的の使用は適応外使用で、副作用救済制度の対象外となる可能性があります
  • 脱水、ケトアシドーシス、感染症、乳酸アシドーシスなど重い副作用のリスクがあります
  • 糖尿病の治療中に減量したい方は、まず主治医に相談してください

「なぜダイエットが続かないのか」。その答えは、意志の強さだけではなく体の仕組みにもあります。 肥満症かもしれないと感じたら、自己判断で薬を手に入れず、まずは医師に相談してみませんか? スリマルでは、肥満症に承認された治療薬について、オンライン診療で医師に相談できます。

免責事項

本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。治療の適応は個別の診察により判断されます。効果・副作用には個人差があります。気になる症状や治療をご検討の方は、必ず医師にご相談ください。

「どうしても体重が減らない」と悩んでいませんか?

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症状が急に悪化したり、不安になったりしたときに、すぐに医師に相談できるよう、スリマルを利用して、治療への一歩を踏み出しましょう。

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