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マンジャロダイエットは危険?医師が教える、正しい肥満症治療の始め方

SNSで話題の「マンジャロダイエット」はなぜ厚労省から注意喚起されているのか。ウゴービ・ゼップバウンドとの違いと、自費診療で安全な肥満症治療を選ぶための3つの基準を解説します。

医療監修

肥満症・代謝疾患領域の医療情報について、医療ガイドラインおよび医学論文を参考に編集しています。

本記事は肥満症治療に関する医療情報を提供するものです。GLP-1受容体作動薬などの薬剤には副作用やリスクがあります。治療効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。詳細は医師にご相談ください。

公開日: 2026-07-21

マンジャロダイエットとは?なぜ危険視されているのか

近年、SNSを中心に話題となっている「マンジャロダイエット」。しかし、その一方でメディアや厚生労働省からは厳しい注意喚起もなされています。なぜこれほどまでに問題視されているのでしょうか。

近年、SNSを中心に話題となっている「マンジャロダイエット」。しかし、その一方でメディアや厚生労働省からは厳しい注意喚起もなされています。なぜこれほどまでに問題視されているのでしょうか。

マンジャロダイエットが問題視されている最も大きな理由は、国が認めた「本来の目的」と「実際の使われ方」が異なってしまっている点にあります。

マンジャロは2型糖尿病の治療薬として承認されている医薬品です。しかしながら、この数年、糖尿病の治療を必要としない方の間でマンジャロダイエットが流行したことにより、本来この薬を必要とする患者さん達への薬の提供が間に合わないといった懸念もありました。(現時点ではその問題は解消されているとのことです。)

糖尿病の治療を必要としない方がダイエット目的・美容目的で流用することは、メーカーが想定した安全性評価の前提を根本から覆す行為です。このため、厚生労働省も2026年6月16日付の通知で、GLP-1受容体作動薬等の適正使用について強く注意喚起を行っており、一部報道でも取り上げられました。

肥満症治療薬であるウゴービ、ゼップバウンドとの違い

問題となったマンジャロダイエットに使用されているマンジャロは糖尿病治療薬ですが、一方で肥満症治療薬として承認されている医薬品がウゴービとゼップバウンドです。

問題となったマンジャロダイエットに使用されているマンジャロは糖尿病治療薬ですが、一方で肥満症治療薬として承認されている医薬品がウゴービとゼップバウンドです。

実は、マンジャロも、ウゴービ、ゼップバウンドもGLP-1/GIP-1作動薬という同様の成分の薬です。しかしながら、ウゴービ、ゼップバウンドは肥満症の患者に対する安全性と有効性をしっかり治験で評価した上で肥満症治療薬として国から正式に認可されているという大きな違いがあり、この2つの医薬品は肥満症治療に用いることができる薬です。

一方、現時点においてマンジャロは肥満症の治療に用いることはできませんし、ましてや肥満症ではない人のダイエット・美容目的は想定された使用方法ではありません。

「自費診療」での肥満症治療薬使用は問題ないか?

本来、理想的な肥満症治療においては、6ヶ月間の食事・運動療法を経て、それでも効果が不十分な場合に薬物療法を開始するというプロセスがガイドライン上も推奨されており、保険診療ではこの形で肥満症治療薬が処方されます。ガイドラインに沿った治療が行わ

本来、理想的な肥満症治療においては、6ヶ月間の食事・運動療法を経て、それでも効果が不十分な場合に薬物療法を開始するというプロセスがガイドライン上も推奨されており、保険診療ではこの形で肥満症治療薬が処方されます。ガイドラインに沿った治療が行われている場合、もし治療中に正しい医薬品の使い方をしていても入院が必要な程度の副作用が起こってしまった場合、国が救済補償する副作用救済制度の対象となります。

一方、自費診療における肥満症治療においては、この6ヶ月の食事・運動療法のプロセスを経ずに処方開始されることもあります。これは、「薬を用いてすぐに治療を始められる」という手軽さがある反面、ガイドラインで推奨されている「安全のための大切な手順」を省いてしまうことでもあります。ガイドラインに沿っていない薬の使われ方で、入院が必要な程度の副作用が生じた場合、副作用救済制度の対象とはなりません。

自費診療における肥満症治療において安全を担保するための「3つの基準」

自費診療での肥満症治療は、医療機関によっても様々です。しかし、報道や厚労省からの通達なども踏まえると、肥満症治療薬でない医薬品が誰にでも安易に処方されるわけではないことなどが明らかにされていると安心と感じるかもしれません。具体的には、

自費診療での肥満症治療は、医療機関によっても様々です。しかし、報道や厚労省からの通達なども踏まえると、肥満症治療薬でない医薬品が誰にでも安易に処方されるわけではないことなどが明らかにされていると安心と感じるかもしれません。具体的には、

  • 対象患者の厳格化: BMI27以上かつ、高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかを有するといった条件
  • 承認薬の使用: 肥満症治療薬のみを使用し、肥満症の適応がない医薬品は使用しないことが明示されていること
  • 医学的管理: 医師が安全性のケア(副作用を含め)がしっかりできる体制を整えていること

と言った点は着目すべきポイントでしょう。

結論:コラム読者の皆様へ

肥満症治療を検討している患者さまには、以下の3点をご自身で確認頂くことが重要です。

肥満症治療を検討している患者さまには、以下の3点をご自身で確認頂くことが重要です。

  1. 使われている薬は「肥満症治療薬」として国から承認されている薬か?
  2. 自分が肥満症治療薬の対象となるBMIや合併症を正しく確認しているか?
  3. 副作用を管理する医師の体制があるか?

「6ヶ月の生活習慣指導なしで始められる」ことと「適応が考慮されずに安易に処方されること」は全くの別物です。透明性と医学的な管理体制を両立させた肥満症治療を受けられるよう確かな医療機関を探しましょう。

本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。治療の適応は個別の診察により判断されます。気になる症状や治療をご検討の方は、必ず医師にご相談ください。

「どうしても体重を減らない」と悩んでいませんか?

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症状が急に悪化したり、不安になったりしたときに、すぐに医師に相談できるよう、スリマルを利用して、治療への一歩を踏み出しましょう。

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