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ゼップバウンドはどこで買える?正規の入手経路と値段・個人輸入のリスク

肥満症でゼップバウンドを検討中の方へ。処方を受けられる場所、自由診療での1ヶ月分の費用、個人輸入のリスク、処方の対象になる人を整理し、安全な入手方法がわかります。迷ったら医師にご相談ください。

医療監修

肥満症・代謝疾患領域の医療情報について、医療ガイドラインおよび医学論文を参考に編集しています。

本記事は肥満症治療に関する医療情報を提供するものです。GLP-1受容体作動薬などの薬剤には副作用やリスクがあります。治療効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。詳細は医師にご相談ください。

公開日: 2026-10-27

ゼップバウンドはどこで買える?

ゼップバウンドを買う方法は、医師の診察を受けて処方してもらうことだけです。

ゼップバウンドは「処方箋医薬品」です。医師の処方がなければ使えない薬を指します。ドラッグストアや通販サイトでは買えません。

処方を受けられる場所は、大きく分けて次の2つです。

  • 保険診療で処方を行う医療機関(施設や医師に一定の条件があります)
  • 自由診療で処方を行う医療機関(オンライン診療を含みます)

「仕事が忙しくて通院する時間がない」という方も多いのではないでしょうか。そうした方には、自宅から診察を受けられるオンライン診療が選択肢になります。

一方、個人輸入、フリマアプリ、知人からの譲渡で手に入れるのは避けてください。偽造品や健康被害のリスクがあるためです。理由は後ほど詳しく説明します。

ゼップバウンドとは

ゼップバウンドは、日本イーライリリーの肥満症の治療薬です。有効成分は「チルゼパチド」です。

2つのホルモンに働く薬

チルゼパチドは「GIP/GLP-1受容体作動薬」に分類されます。GIPとGLP-1は、食事をすると腸から出るホルモンです。食欲を抑えたり、血糖値を調整したりする働きがあります。

ゼップバウンドは、この2つのホルモンの働きを利用する薬です。週1回、自分でおなかなどに皮下注射します。

承認されている効能

電子添文に書かれている効能は、次の2つです。

  • 肥満症(食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られない場合)
  • 中等症以上の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(BMI27以上。2026年5月に追加)

閉塞性睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間に気道がふさがり、呼吸が止まる病気です。

なお、スリマルで処方しているのは肥満症の治療のみです。閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療は行っていません。

臨床試験での体重の変化

日本人を対象にした臨床試験(SURMOUNT-J)があります。72週間の投与で、体重は平均して次のように変化しました。

  • 10mg群:平均18.4%減少
  • 15mg群:平均22.6%減少
  • プラセボ群(有効成分を含まない薬):平均1.8%減少

(出典:ゼップバウンド電子添文 17.1.1)

ただし、これは試験での平均値です。効果には個人差があります。 食事療法や運動療法と組み合わせることが前提です。

主な副作用

効果だけでなく、副作用も知っておきましょう。主な副作用は次のとおりです。

  • 吐き気、嘔吐、下痢、便秘などの消化器症状
  • 食欲の低下、腹痛
  • 糖尿病の薬と一緒に使うと低血糖が起こるおそれ

頻度は低いものの、急性膵炎や胆嚢炎などの重大な副作用が電子添文に記載されています。急性膵炎とは膵臓に炎症が起きる病気で、激しい腹痛が特徴です。必ず医師の診断・管理のもとで使用してください。

正規の入手経路

正規の入手経路は、医療機関で医師の診察を受けて処方してもらうことだけです。ここでは、主な2つの経路を比べます。

保険診療で処方を受ける

肥満症の治療薬を保険診療で処方するには、厳しい条件があります。たとえば、医療機関の施設要件、医師の要件、栄養指導の実施などです(厚生労働省「最適使用推進ガイドライン」)。

そのため、保険診療で処方を受けられる医療機関は限られています。

自由診療で処方を受ける

自由診療とは、公的医療保険を使わない診療のことです。費用は全額自己負担になります。

保険診療のような施設要件はありませんが、医師の診察は必ず必要です。オンライン診療に対応している医療機関もあります。

スリマルでの処方について

スリマルは、株式会社MICINが運営する肥満症のオンライン診療サービスです。次の点をあらかじめご確認ください。

  • 自由診療のみです(保険診療は行っていないため、費用は全額自己負担です)
  • オンライン診療のみです(対面診療は行っていません)
  • 診察はZoomのビデオ通話で行います
  • 処方するのはウゴービとゼップバウンドで、対象は肥満症のみです

通院の時間をとりにくい方の選択肢の一つです。

ゼップバウンドの値段の目安

自由診療でのゼップバウンドの値段は、用量によって大きく変わります。参考として、スリマルの料金を紹介します。

スリマルの料金表(税込・1ヶ月分)

用量 料金
2.5mg ¥36,410
5mg ¥55,435
7.5mg ¥78,271
10mg ¥109,868
12.5mg ¥126,500
15mg ¥151,800

(出典:slimaru.jp/price)

  • 診察料・配送料は無料です
  • 処方は1ヶ月分ずつです(定期購入はありません)
  • 自由診療のため、全額自己負担です

用量は段階的に増えていく

ゼップバウンドは2.5mgから始めます。その後、4週間の間隔で2.5mgずつ増やし、10mgを維持する用量とします。状態に応じて5mgまで減らしたり、4週間以上の間隔で15mgまで増やしたりすることもあります(電子添文)。

最初の1ヶ月は¥36,410です。用量が上がると、月々の費用も上がります。治療を続けることを考え、費用の見通しを立てておきましょう。

どの用量まで増やすかは、効果や副作用を見ながら医師が判断します。

ネットの「格安品」に注意

相場より極端に安い商品を見かけることがあるかもしれません。正規の医療機関を通さずに売られているものは、品質も中身もわかりません。値段だけで選ばないことが大切です。

個人輸入・通販で買うリスク

結論から言うと、個人輸入やフリマアプリでの購入はおすすめできません。主なリスクは次の4つです。

1. 偽造品のおそれがある

厚生労働省は、SNSやフリマサイトなどで入手した医薬品に偽造品が含まれるおそれがあるとして注意を呼びかけています。

中身が別の成分だったり、不衛生な状態で作られていたりするおそれがあります。

2. 副作用が起きても相談先がない

ゼップバウンドには、消化器症状や急性膵炎などの副作用があります。医師の管理がないと、異常に気づくのが遅れるかもしれません。

3. 救済制度の対象にならない

「医薬品副作用被害救済制度」という公的な制度があります。正しく使った医薬品で重い副作用が出たときに、医療費などが給付されます。

個人輸入した医薬品は、原則としてこの制度の対象外です(出典:PMDA 医薬品副作用被害救済制度)。

4. 譲渡や転売は法律違反になりうる

処方された薬を他の人に売ったり譲ったりすることは、薬機法に違反するおそれがあります。フリマアプリで医薬品を出品することも禁止されています。

「知り合いから余った分をもらう」のもやめましょう。薬は、診察を受けた本人だけが使えるものです。

処方を受けられる人・受けられない人

ゼップバウンドは、誰でも処方を受けられる薬ではありません。スリマルでの基準を紹介します。

処方の対象になる方

  • 20歳以上
  • BMIが27以上
  • 医師の診断に基づく肥満症に該当する

「肥満」と「肥満症」は違う意味です。肥満はBMIが25以上の状態を指します。肥満症は、肥満に加えて健康障害がある、または予測されるため、医学的に減量が必要な病態です(日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」)。

健康障害には、高血圧、脂質異常症、2型糖尿病などが含まれます。

処方の対象外になる方

  • 20歳未満の方
  • 初診時のBMIが27未満の方
  • 美容目的・痩身ダイエット目的の方
  • 糖尿病の薬(ビグアナイド系、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤、α-グルコシダーゼ阻害剤、チアゾリジン系、DPP-4阻害剤、SGLT2阻害剤、インスリン製剤など)の処方を受けている方

ゼップバウンドを使えない方

電子添文では、次の方には投与しないとされています。

  • 妊娠中、または妊娠している可能性のある方
  • 本剤の成分で過敏症を起こしたことがある方
  • 1型糖尿病の方、糖尿病性ケトアシドーシスの方など

医師に相談が必要な方

次に当てはまる方は、診察時に必ず医師に伝えてください。

  • 授乳中の方
  • 心臓病、脳卒中、腎臓病の既往がある方
  • 経口避妊薬やワーファリンなどを服用中の方
  • マンジャロなどのGLP-1受容体作動薬を使っている、または使ったことがある方(電子添文上、ゼップバウンドとは併用しないこととされています)

処方できるかどうかは、医師が診察して判断します。

オンライン診療で処方を受ける流れ

スリマルでは、次の5ステップで処方を受けられます。

  1. LINEで登録する:LINEアカウントで登録します(メールアドレスでの登録はできません)
  2. 問診に答える:身長・体重、持病、服用中の薬などを入力します
  3. 診察を予約する:予約は24時間受け付けています。診療時間の1時間前まで予約できます
  4. Zoomで診察を受ける:診療時間は10:00〜18:30(不定休)です。医師が処方できるかを判断します
  5. 決済して受け取る:決済後、当日〜翌営業日に発送します

気になることは、診察のときに医師に質問しましょう。

まとめ

ゼップバウンドは処方箋医薬品なので、医師の診察を受けて処方してもらう必要があります。ポイントを振り返りましょう。

  • 正規の入手経路は、保険診療または自由診療の医療機関です
  • スリマルは自由診療・Zoomでのオンライン診療のみで、肥満症の方が対象です
  • 値段の目安は、1ヶ月分¥36,410(2.5mg)〜¥151,800(15mg)です
  • 個人輸入、フリマアプリ、譲渡での入手は避けましょう
  • 効果には個人差があり、吐き気や下痢などの副作用もあります

肥満症の治療は、薬だけに頼るものではありません。食事や運動の見直しと組み合わせ、無理なく継続できる形をつくることが大切です。科学的根拠にもとづいた治療で、生活習慣と体質改善に向き合ってみませんか。

「自分が治療の対象になるかわからない」という方は、まず医師に相談してみてください。

免責事項

本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。治療の適応は個別の診察により判断されます。効果・副作用には個人差があります。気になる症状や治療をご検討の方は、必ず医師にご相談ください。

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