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肥満症セルフチェック|BMIと11の健康障害で「肥満症かも」を確認

健診結果を見て肥満症かもと気になる方へ。日本肥満学会の診断基準に沿ったセルフチェックで、BMIの計算、11の健康障害、ウエスト周囲長を確認し、受診の目安がわかります。診断は医師が行うため、気になる方は医師にご相談ください。

医療監修

肥満症・代謝疾患領域の医療情報について、医療ガイドラインおよび医学論文を参考に編集しています。

本記事は肥満症治療に関する医療情報を提供するものです。GLP-1受容体作動薬などの薬剤には副作用やリスクがあります。治療効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。詳細は医師にご相談ください。

公開日: 2026-10-27

肥満症かどうかをセルフチェックする方法

結論として、次の2つを両方満たす場合は「肥満症の可能性がある」と考えられます。

  1. BMIが25以上である
  2. 肥満に関連する11の健康障害のどれかがある、または 内臓脂肪型肥満である

これは日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」の考え方に沿っています。「肥満」と「肥満症」は意味が違います。

  • 肥満:体に脂肪がたまりすぎた状態で、BMIが25以上のもの
  • 肥満症:肥満に加えて、肥満が原因または関係する健康障害がある状態。または、健康障害が起こると予測され、医学的に減量が必要な状態(病気として扱われます)

体重が多いだけでは、肥満症とは診断されません。あなたも「太っている=病気」と思い込んでいませんか? 大事なのは、健康への影響が出ているかどうかです。

用意するのは、直近の健康診断の結果とメジャーの2つだけです。3つのステップで確認できます。

ステップ1:BMIを計算する

まずは BMI(体格指数)を計算します。BMIは、身長と体重から肥満の程度を表す国際的な指標です。

BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)

2つの計算例で確認しよう

  • 身長170cm・体重80kgの場合:80 ÷ 1.7 ÷ 1.7 ≒ 27.7
  • 身長158cm・体重68kgの場合:68 ÷ 1.58 ÷ 1.58 ≒ 27.2

身長はcmではなく、mに直して計算するのがポイントです。

日本の肥満度の判定基準

BMI 判定
18.5未満 低体重
18.5以上25未満 普通体重
25以上30未満 肥満(1度)
30以上35未満 肥満(2度)
35以上40未満 肥満(3度)
40以上 肥満(4度)

出典:日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」

BMIが35以上の場合は「高度肥満」に分けられます。治療の進め方も変わってきます。

BMIが25未満なら、診断基準上は肥満にあたりません。 ただし、BMIが25未満でもお腹まわりに脂肪がたまっている方はいます。気になる方は、ステップ3のウエスト測定も参考にしてください。

ステップ2:11の健康障害をチェックする

次に、肥満と関係の深い11の健康障害を確認します。健診結果の数値や、これまでに受けた診断を見ながら当てはまるものを数えてください。

11項目のチェックリスト

No. 健康障害 健診結果などで見るポイント(目安)
1 耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など) 空腹時血糖110mg/dL以上(境界型以上)、HbA1c 6.5%以上(糖尿病型)など
2 脂質異常症 LDLコレステロール140mg/dL以上、HDLコレステロール40mg/dL未満、空腹時の中性脂肪150mg/dL以上
3 高血圧 健診での血圧が140/90mmHg以上
4 高尿酸血症・痛風 尿酸値7.0mg/dL超、痛風発作の経験
5 冠動脈疾患 狭心症・心筋梗塞と診断されたことがある
6 脳梗塞・一過性脳虚血発作 脳梗塞などと診断されたことがある
7 非アルコール性脂肪性肝疾患 腹部エコーで脂肪肝の指摘、ALTが高め
8 月経異常・女性不妊 月経不順、不妊の指摘
9 閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群 大きないびき、睡眠中の呼吸停止の指摘、日中の強い眠気
10 運動器疾患(変形性関節症、変形性脊椎症) 膝や腰の痛み、変形の指摘
11 肥満関連腎臓病 尿たんぱく陽性、eGFRの低下

項目は日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」によります。各数値は、日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン」、日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」、日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン」、日本痛風・尿酸核酸学会「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」の診断基準をもとにした目安です。

用語をかんたんに補足

  • HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー):過去1〜2ヵ月の血糖の平均的な状態を表す値です
  • 耐糖能異常:糖尿病とまではいかないものの、血糖値が上がりやすくなっている状態です
  • ALT:肝臓の状態を表す値です。日本肝臓学会は、30U/Lを超える場合にかかりつけ医への相談をすすめています
  • eGFR:腎臓がどのくらい働いているかを表す値です

健診結果に「要再検査」「要精密検査」とある項目は、とくに注意して見てください。表の数値はあくまで目安で、実際に当てはまるかどうかは医師が検査結果をもとに判断します。

ステップ3:内臓脂肪型肥満かを確認する

11項目に当てはまるものがなくても、安心はできません。内臓脂肪型肥満の場合も、肥満症と診断されることがあります。

内臓脂肪型肥満とは、お腹の内臓のまわりに脂肪がたまるタイプの肥満です。今は症状がなくても、将来の健康障害につながりやすいとされています。

ウエスト周囲長の測り方

  1. 立った姿勢で、おへその高さにメジャーを水平に当てる
  2. 軽く息を吐いたタイミングで測る
  3. お腹をへこませず、力を抜いた状態で測る

スクリーニングの目安

性別 ウエスト周囲長
男性 85cm以上
女性 90cm以上

この値は、内臓脂肪面積100cm²に相当する目安です(日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」)。正確な診断には、腹部CT検査で内臓脂肪の面積を測ります。ウエストが目安を超えていたら、「内臓脂肪型肥満の疑いがある」と考えてください。

チェックの結果別:次にやること

3つのステップの結果を、パターン別に整理します。

パターンA:BMIが25未満

診断基準上は肥満にあたりません。食事や睡眠などの生活習慣を整えて、今の状態を保ちましょう。

パターンB:BMIが25以上だが、11項目もウエストも当てはまらない

「肥満」ではあっても、肥満症の基準には当てはまらない可能性があります。とはいえ、健康障害が出る前の今が、生活を見直すよい機会です。食事の量や間食を少し減らす、歩く距離を増やすなど、無理なく継続できることから始めましょう。

パターンC:BMIが25以上で、11項目のどれか、またはウエストが当てはまる

肥満症の可能性があります。 健診結果を手元に用意して、医師に相談することをおすすめします。肥満症は、減量によって健康障害の改善が期待できる病気です。

パターンD:BMIが35以上

高度肥満にあたります。健康障害が重なりやすいため、早めに医師に相談してください。

セルフチェックの限界と医師の診断が必要な理由

セルフチェックは、あくまで医師に相談するかどうかを考えるための目安です。肥満症の診断は医師が行います。理由は主に3つあります。

理由1:ほかの病気が隠れていることがある

甲状腺の病気やホルモンの異常、薬の副作用によって体重が増えることもあります。こうした「二次性肥満」は、まず原因の病気を治療する必要があります。自分で見分けることはできません。

理由2:健診の数値だけでは判断できない

血糖値や血圧は、測った日の体調でも変わります。正確な診断には、再検査や追加の検査が必要になることがあります。

理由3:治療の方針は人によって違う

年齢や持病、飲んでいる薬によって、ふさわしい治療は変わります。科学的根拠に基づいて治療方針を決めるには、医師の診察が欠かせません。

肥満症と分かったら:治療の選択肢

肥満症の治療は、食事療法・運動療法・行動療法が基本です。肥満症診療ガイドライン2022では、肥満症の方は3〜6ヵ月で現在の体重から3%以上の減量を目標にするとされています(高度肥満症では5〜10%)。

減量の目標は個人差があるため、医師と相談して決めます。極端な食事制限ではなく、体質改善を目指して生活習慣を少しずつ変えていくことが大切です。

薬物療法という選択肢

食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られない場合は、医師の判断で薬物療法を併用することがあります。肥満症の治療薬には次のものがあります。

  • ウゴービ(一般名:セマグルチド):GLP-1受容体作動薬。GLP-1は、食欲や血糖に関わるホルモンです
  • ゼップバウンド(一般名:チルゼパチド):GIP/GLP-1受容体作動薬。2つのホルモンの働きを利用する薬です

どちらも週1回、自分で皮下注射する薬です。少ない量から始め、4週間ずつ段階的に量を増やします。効果には個人差があります。

副作用とリスクについて

主な副作用は、吐き気・嘔吐・下痢・便秘などの胃腸症状です。糖尿病の薬と一緒に使うと低血糖が起こりやすくなります。頻度は低いものの、急性膵炎や胆嚢炎などの重大な副作用が電子添文に記載されています。必ず医師の診断・管理のもとで使用してください。

また、妊娠中または妊娠の可能性がある方には投与されません。

スリマルの肥満症オンライン診療について

スリマルは、株式会社MICINが運営する肥満症のオンライン診療サービスです。次の点をご確認ください。

  • 自由診療のみです。保険適用外のため、費用は全額自己負担です
  • オンライン診療のみです。対面での診療は行っていません。診察はZoomのビデオ通話で行います
  • 処方するのはウゴービ・ゼップバウンドで、肥満症の治療のみが対象です
  • 診察料・配送料は無料です。薬の料金は公式サイトの料金ページでご確認ください

治療の対象となる方

  • 20歳以上の方
  • BMIが27以上の方
  • 医師の診断に基づく肥満症に該当する方

治療の対象外となる方

  • 20歳未満の方
  • 初診時のBMIが27未満の方
  • 美容目的・痩身ダイエット目的の方
  • 糖尿病の薬(ビグアナイド系、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤、α-グルコシダーゼ阻害剤、チアゾリジン系、DPP-4阻害剤、SGLT2阻害剤、インスリン製剤など)を処方されている方

セルフチェックでBMIが25以上27未満だった方は、肥満症に当てはまってもスリマルでは処方の対象外です。持病がある方や服薬中の方は、処方できるかどうかを医師が診察で判断します。

まとめ

  • 肥満症のセルフチェックは「BMI25以上」+「11の健康障害、または内臓脂肪型肥満」で確認する
  • BMIは「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で計算できる
  • 11の健康障害は、健診の血糖・脂質・血圧・尿酸・肝機能・尿検査などで確認できる
  • ウエスト周囲長が男性85cm以上・女性90cm以上なら、内臓脂肪型肥満の疑いがある
  • セルフチェックはあくまで目安で、診断は医師が行う

肥満症は、意志が弱いから起こるものではありません。体の仕組みが関わる病気です。チェックで当てはまる項目があった方は、健診結果を用意して、一度医師に相談してみてください。無理なく続けられる治療を一緒に考えることが、体質改善への第一歩になります。

免責事項

本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。治療の適応は個別の診察により判断されます。効果・副作用には個人差があります。気になる症状や治療をご検討の方は、必ず医師にご相談ください。

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症状が急に悪化したり、不安になったりしたときに、すぐに医師に相談できるよう、スリマルを利用して、治療への一歩を踏み出しましょう。

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