GLP-1薬は胃腸の動きをゆるやかにするため、便秘が起こりやすくなることがあります。
GLP-1受容体作動薬(ウゴービ・ゼップバウンドなど)は、腸が便を押し出す動き(蠕動運動)をゆるやかにする作用があります。便秘が起こる主な理由は次の3つです。
* 胃から腸への移動が遅くなる :食べ物がゆっくり進むため、便が腸内に長くとどまりやすくなります
* 食事量・水分量が減る :食欲が抑えられると、食物繊維や水分の摂取も減りがちです
* 吐き気で水分が不足しやすい :吐き気があると飲み物を控えてしまい、便がかたくなることがあります
便秘がどのくらいの頻度で起こるかには個人差があります。臨床試験(STEP 1)では、セマグルチド(ウゴービの成分)を使った人の約23%に便秘が報告されました(プラセボでは約10%)。あくまで試験での報告値であり、症状の有無や程度は人によって異なります(出典: Wilding 2021)。
便秘は、吐き気や下痢とともにGLP-1薬で比較的よく報告される消化器症状の一つです。吐き気が気になる方は「GLP-1薬で吐き気が起こる原因と対処法」もあわせてご覧ください。
